「おすすめの株教えて!」「今買うと、儲かる株ない?」株式投資を始めた頃は、よく周りの人に聞いていました。ところが、おすすめの銘柄を聞いたからといって、上手くいく事はありませんでした。
本当に聞くべきなのは、おすすめの株ではなく「自力で株を探す方法」や「投資に対する考え方」だったのです。
なぜ「おすすめの銘柄」を聞くのを止めたか?
おすすめ株を聞いていた理由
以前私は、以下の理由からおすすめ銘柄を聞いていました。
- 初心者で、自分で選ぶ自信がないから教えて欲しい
- 他人がどんな会社の株を買っているのか気になる
- 自分で考えるのは面倒だから、楽して儲けたい
投資理由が明確でないと利益につなげられない
しかし、良いおすすめ銘柄を聞けたところで、自分の投資スキルが向上する訳ではありません。
自分がその会社に投資する根拠をしっかり持っていないと、利益につなげる事は難しく、せっかくの情報も無駄になるということに気づきました。
株を買った理由が明確でないと、何かあった時に上手く対応することが出来ないのです。
対応すべき一例
- 買った株が下がり続けている時の対応
- 悪いニュースが出た時の対応
- 買い増すのか売り時かの判断
- 業績の推移や成長余地はどうか?
また、他人の意見を鵜呑みにして買っただけでは、少々の暴落ですぐに手放したくなったり、損失が出た時にその人のせいにして「自分が悪い」と考える事が出来ずせっかくの成長の機会を失ってしまいかねません。
本当に聞くべき事とは?
生涯役立つこと
「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」という格言があります。
「人に魚を与えると1日で食べてしまう。しかし、釣りを教えれば生涯食べていくことが出来る」という教えです。
空腹な人にとって、一時的な空腹を満たすには、釣りの上手い人に魚をもらう事が一番楽で簡単で方法です。ですが、それでは空腹になる度に誰かを頼り、魚をもらい続けなければならない人生になってしまいます。
しかし、魚釣りの道具を揃えて釣る方法を学び、身につけることが出来れば、空腹になっても人に頼らずに生涯食べていく事が出来るのです。
銘柄(答え)でなく、投資に対する考え方
株式投資にも同じことが言えるのではないでしょうか?
「おすすめの銘柄」という答えだけを貰うよりも、「投資に対する根本的な考え方」を聞く方がよっぽど重要で学べる事が多いと思います。
考え方の一例
- どういう方法や基準で銘柄を選んでいるのか?
- どうして今の投資スタイルになったのか?
- 辛い時や上手くいかないときはどう乗り超えたのか?
自ら考える事が大事
答えだけ求めていると、自分で歩くことはできない
銘柄同様「ノウハウや知識」だけを聞いても、資産額や生活によって向いている投資スタイルは異なりますし、その手法が使えなくなった時にまた、他人に頼ることになってしまうのです。
残念ながら、それでは根本的な成長にはつながりません。
大切なのは「時代の変化に対応できる力」を自らが身につけることです。その為には、「なぜ?」「どうして?」「どうやって?」 と自問自答を繰り返し自分で答えを出せるようになる必要があるのです。
本当に役立つのは・・・
尊敬する投資家がいるならば、その人の考え方や投資手法を聞き、気づいたことや学んだことを自分の引き出しにストックしましょう。
ストックが増えていくと、自分の考えの幅も広がります。それが問題に直面した時に「自分自身で解決策を導き出すための道しるべ」になるのです。
楽して答えをもらうのではなく、自ら答えを出せるようになれれば、きっとどんな困難にも立ち向かえるようになれるはずです。