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株式市場の違い!「東証一部」を目指す会社は東証二部・マザーズに上場する?

「東証一部」を目指す会社は東証二部・マザーズに上場する?

株式市場は、東証一部・東証二部・マザーズ・ジャスダックな様々な名前の市場があり、会社の成長度に応じて上場できる市場が違ってきます。

そして、成長意欲が高く東証一部へ上場したい会社は「東証二部」や「マザーズ」にいる場合が多いです。

今回は、株式市場の「種類や違い」や「東証一部へ上場する意志のある会社のいる市場」について解説していますので、取引の参考にしてみて下さい。

 

株式市場とは

 

「株式市場」とは、上場している株を売買できる場所を指します。

株式市場が「買い手」と「売り手」を結び付けてくれているおかげで、私たちはスムーズに株を売ったり買ったりできているのです。

戦前には、11もの株式を取引する証券取引所がありました。しかし、合併・併合を繰り返し現在は、東京証券取引所・名古屋証券取引所・福岡証券取引所・札幌証券取引所の4つの取引所で成り立っています。

中でも、東京証券取引所(東証)は、株式市場全体の売買代金の99%以上の取引が行われている日本最大の証券取引所です。 

 

証券取引所の市場の種類

現在の東証には、「東証一部」「東証二部」「マザーズ」「ジャスダック」という4つの名前の市場があります。 

この中の「ジャスダック」は元々大阪にありましたが、2013年に取引高第1位だった東京証券取引所(東証)第2位だった大阪証券取引所(大証)が合併したことで、大証ジャスダック・大証NEO・大証ヘラクレスを合わせた「東証ジャスダック」が新設されました。

また、名古屋証券取引所には「セントレックス」、福岡証券取引所には「Q-Board」、札幌証券取引所には「アンビシャス」という地方の新興市場向けの市場があります。

証券取引所の市場の種類

 

上場できる市場は企業の成長度で変わる

 

株式市場では、上場できる市場は会社の成長度によって分類されており、上場の難しさは、東証一部>東証二部>マザース・ジャスダックの順となっています。

  • 東証一部:大企業向けの市場
  • 東証二部:中小企業向けの市場
  • マザース・ジャスダック:小さい企業や設立して日が浅い新興企業向けの市場
市場別の主な条件
  株主数 時価総額 事業継続年数
東証一部
2200人以上
40億以上
3年以上
東証二部
800人以上
20億以上
3年以上
マザーズ
200人以上
10億以上
1年以上
ジャスダック
200人以上
5億以上
1年以上

※2部・マザーズ以外の市場から東証一部に上場する場合、時価総額250億以上が必要。 

 

多くの企業が目指す「東証一部」

 

株式市場の中で最も上場の審査基準が厳しい「東証一部市場」には、トヨタやソフトバンクなど、日本を代表する大企業が数多く上場しています。

東証一部に上場すると、個人投資家にだけでなく、外国人投資家・機関投資家からも注目され、新聞やTVのニュースでも取り上げられる機会が増えます。

また、知名度・信頼度共に高い優秀な企業が揃っており、世間からのイメージも良いので資金調達や人材確保の面でも有利です。

東証一部上場のメリット

そのため、多くの企業が東証一部上場を目指しています。

但し、企業が東証一部へ昇格する為には、審査料や上場後にも高額な維持費がかかります。そのため、審査基準を満たしていても、東証一部へ上場しない会社もあります。

 

東証一部へ上場するには

東証一部へ上場するには、「東証二部」または「マザーズ」市場を経て上場するのが一般的です。

その理由は、「東証二部」または「マザーズ」から東証一部へ上場する場合、時価総額は「50億以上」でOKですが、それ以外の市場から上場する場合「250億以上」必要で、上場の難易度が大きく異なるからです。

逆に考えると、東証一部へ上場する意志のある会社は、「東証二部」または「マザーズ」に上場している可能性が高いのです。

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「東証二部」や「マザーズ」は、東証一部へステップアップするのに有利な市場!

関連記事:東証一部に昇格するメリットや、昇格する為の条件について以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてみて下さい。

www.sumire100m.com

 

「マザーズ」と「ジャスダック」の違い

 

「マザーズ」は、東証一部や二部に比べると非常に審査条件は緩くなっています。そのため、例え赤字であっても、高い技術力や今後の成長性があれば上場できます

成長力はあるけど、資金調達が難航している会社は、東証マザーズに上場することで資金調達ができ、成長を加速させることができるのです。

「ジャスダック」は、スタンダード市場グロース市場の二部構成となっています。ジャスダックも、赤字であっても特色ある技術やビジネスモデルを持つ会社であれば、今後の成長のために参入できる「グロース市場」が用意されています。

  • スタンダード市場:ある程度の実績が必要
  • グロース市場:赤字でも将来性重視

 

違いは「東証一部」へ上場する意欲

マザーズとジャスダックの違いは、東証一部へ上場する意欲があるか否かとも言えます。

マザーズは元々、高い成長性のあるベンチャー企業が「10年以内に東証一部にステップアップするための市場」として開設されました。その為、マザーズから東証一部へ上場する場合、時価総額は「50億以上」でOKと優遇されています。

※マザーズ市場上場後に10年経過した企業は「東証二部」に上場するかマザーズに残るのかを迫られることになります。(「10年ルール」マザーズ上場10年経過後の適用基準 | 日本取引所グループ

一方、ジャスダック市場は東証一部への上場を目指す義務はありません。(東証一部へ上場する場合「250億以上」必要と難易度も高い)

このような背景から、経営者が「より大きな市場で勝負したい」「会社をもっと成長させたい」と考えている会社は、マザーズに上場する傾向にあります。

 

POINT
  • マザーズ市場:東証一部を目指すための市場⇒成長意欲が高い
  • ジャスダック市場:東証一部を目指す義務はない

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まとめ

 

市場ごとの特徴を把握しておくと、会社がどのような目的で上場しているのかが把握しやすくなります。また、「成長株へ投資したいからマザーズ市場から探そう」など、投資先を選ぶ基準にも活用できます。

飛躍的に成長する企業が出る可能性もあるマザーズ市場ですが、経営に失敗してしまうリスクも高いので、ハイリスクハイリターンな投資になりやすいので注意が必要です。

事実、日々の株価の値動きもかなり荒くなる銘柄が多いので、一喜一憂しやすかったり、値動きの荒さにのめり込んで失敗してしてしまう人も多いです。

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株初心者なら、まずは値動きが緩やかな東証一部二部銘柄で投資に慣れるのが、おすすめ!