このページでは「企業分析のやり方が分からない」「何から始めれば良いの?」という人向けに決算短信・財務諸表の見方や分析記事を一挙にまとめて紹介します。
企業分析の前に情報収集をしよう
「事業内容が面白そう」「業績が順調に伸びている」などの理由で、興味を惹く会社が見つかったとします。
しかし、いきなり決算書や企業情報を見ても理解できない部分が多く、中々頭に入ってこないという人も多いのではないでしょうか?
そんな時は、分析する前にまず情報を沢山集め、企業を知る事から始めるのがおすすめです。
- 投資家目線の情報:掲示板やSNS・個人ブログ・アナリストレポート
- 企業目線の情報:企業のHPやIR資料・社長のインタビュー記事
- 社員目線の情報:新卒採用ページ・転職口コミサイト
- 顧客目線の情報:商品やサービスを使ってみる・口コミを見る
情報収集の方法は、下記の記事を参考にして下さい。
決算短信の分析
会社を知る事が出来たら決算短信を使って会社を詳しく分析してみましょう。
決算短信を読む上で重要となるポイントを把握しておくと、効率的に読み進めていく事ができると思います。
- 累計ではなく四半期ごとの業績が順調か?
- 営業利益率は伸びているか?
- 来期予想と業績修正の有無はどうか?
- 業績不振の場合納得できる理由はあるか?
- 会計方針の変更はあるか?
③来期予想と業績修正の有無は、特に株価に大きな影響を与えますので別記事にて解説しています。
⑤会計方針の変更に関しても、会社の業績は変わっていないのに利益が増えて見えてしまう事がありますので、惑わされないように「会計方針の変更で何が変わるのか」を覚えておきましょう。
- 会計方針が定率法⇨定額法に変わった場合
- 会計方針が日本基準⇨IFRSに変わった場合
財務諸表の分析
貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書が読めるようになれば基本的な企業分析ができます。
損益計算書
損益計算書とは、一定期間(通常1年間)におけるの企業活動の結果を金額で表したものを言います。
この損益計算書を活用する事で、「会社に入ってきた収益」「その収益を得るために使った費用」「最終的に残った利益」を知る事ができます。
損益計算書で、どれくらい売れていくら儲かったかを知る事ができる!
貸借対照表
貸借対照表とは、会社が設立されてから現在までに「どうやってお金を集めて、何に使ったか?」を記録したものです。
この貸借対照表で、会社の持っている財産や借金の額などが分かるので、会社の安全性(倒産するリスク)を見極めることができます。
キャッシュフロー計算書
キャッシュフロー計算書は「企業の一連のビジネス活動の結果生じたお金の流れ」を表す財務表です。
主に現金だけの動きを把握できるので、会計操作がしづらく企業の本当の姿を知る事が出来ます。
財務諸表をグラフ化する方法
企業分析する上で欠かせない財務諸表の分析ですが、株初心者や会計が苦手な人にとっては数字の羅列が多くややこしく感じてしまうのではないでしょうか。
そんな時におすすめなのが、財務諸表をグラフ化する方法です。グラフ化する事で視覚的に理解できたり、全体像を掴みやすくなるメリットがあります。