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逆イールドは景気減速のサイン?「イールドカーブ」の見方を解説!

逆イールドは景気減速のサイン?

イールドカーブとは、各期間の債券利回りをつなげた曲線で、イールドカーブの形状の変化は景気の先行指数とも言われています。

特に長期金利を短期金利が上回っている「逆イールド」が発生すると、景気減速のサインとされています。

そこで今回は「イールドカーブとは何か」や「なぜ逆イールドは景気減速のサインと言われるのか?」などの疑問について解説していきます。

 

イールドカープとは?

 

イールドカーブとは、各期間の債券利回りをつなげた曲線です。縦軸が「利回り」で横軸は「残存期間」となっています。

『残存期間とは?』

債券の現時点における満期日までの残り期間を指します。例えば、10年債国債に投資して5年経過した場合の残存期間は5年となります。

 

イールドカーブの形状には、大まかに3つのパターンがあり、曲線の形状の変化が景気の先行きを示唆する先行指数になるとも言われています。

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イールドは「利回り」という意味です!

 

①順イールドカーブ

順イールドカーブ
※イールドカーブは、上にいくほど利回りが高くなり、右にいくほど残存期間が長くなります。 

まずは、曲線が右肩上がりになる「順イールドカーブ」です。多くの期間では、短期金利よりも長期金利のほうが高い順イールドの形状になります。

その理由は、期間の長い債券を保有する場合、価格変動リスクや流動性リスクが高まる分の上乗せ金利を投資家が求める(タームプレミアム)ので、長期金利の方が金利が高くなりやすいのです。

例えば、10年債の利回り(長期国債)と2年債の利回り(短期国債)が同じだったとしたら、リスクの高い長期国債を買う人がいなくなってしまいますよね。

保有期間が長いほど、

  • 価格変動に対するリスクが大きい
  • 資金が拘束され続ける期間が長い

といったデメリットがあるので、通常の状態での利回りは、長期金利>短期金利になりやすいのです。 

 

 

②イールドカーブのフラット化

イールドカーブのフラット化

続いて、曲線が平坦になる「イールドカーブのフラット化」です。 この場合は、短期金利と長期金利がほぼ同水準になっています。

長期金利と短期金利の差がなくなるフラット化は、景気が転換期を迎え、金利水準が今度どのように動くのかが不透明になっていることを示唆しています。

 

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③逆イールドカーブ

逆イールドカーブ

最後は、曲線が右肩下がりになる「逆イールドカーブ」です。

この場合は、短期金利が長期金利を上回っていることになりますが、なぜ「タームプレミアムがつく長期国債」よりも「短期国債」の金利の方が高くなるのでしょうか?

その理由は、「将来的に利下げがあるのではないか?」と予測する人たちが増えたからです。

利下げで、2年後(短期)の金利より、タームプレミアムのついた10年後の金利(長期)の方が低くなると予測する人が増えれば、短期金利>長期金利となります。

言い換えると、中央銀行が政策金利の「利下げ」をするのは景気が悪い時ですので、将来的に景気が悪くなると予測する人が増えているとも言えます。

そのため、逆イールドカーブは景気減速のサインと考えられているのです。

関連記事:「金利と景気の関係」については、以下の記事で解説していますので、参考にしてみて下さい。

www.sumire100m.com

 

景気の先行指数

 

イールドカーブは、特に中央銀行の金融緩和や引き締めの影響を判断する際に注目されます。

例えば、中央銀行が利上げをした場合に「イールドカーブがどのような形状に変化するか」を、利上げ景気にどのような影響を与えているかの判断材料にしているのです。

  • 順イールド:景気減速することなく、上手く相場の過熱感を抑えられている
  • イールドのフラット化:市場の先行きに不透明感がでている
  • 逆イールド:将来的な景気減速が懸念されている

しかしながら、必ずしも「逆イールド」だから景気減速という訳ではありません。景気減速を懸念した中央銀行が利上げを延期したり、利下げを行えば景気が回復しやすくなります

経済は様々な事情が複雑に絡み合っているので、イールドカーブだけで景気の先行きを判断することは難しいのですが、ひとつの判断材料として知っておくと役立つのではないでしょうか。

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イールドカーブは、景気の先行きを判断する為のひとつの指標!