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リーマンショックはなぜ起こったの?原因を分かりやすく解説!

なぜ「リーマンショック」が起こったの?その原因を分かりやすく解説!
「リーマンショック」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。株式投資でも、リーマンショックの時の株価下落はひどかったとよく聞きます。

そこで今回は、リーマンショックとは何が原因で起こったのか?について解説したいと思います。

リーマンショックとは

2008年9月にアメリカの大手投資銀行のリーマンブラザーズが破綻したこと世界的な金融危機に発展しました。(※投資銀行とは、証券取引免許をもつ金融機関のこと)

これをリーマンショックと呼びます。

リーマンショックが起こった主な原因は、サブプライムローンで低賃金の人に住宅ローンをどんどん貸し過ぎて、住宅バブルが崩壊したことです。

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具体的にどのような事が起こっていたのか見ていきましょう!

 

リーマンショックの原因は?

サブプライムローンで家を買う人が増加

リーマンショックの発端は、所得の低い人向けの住宅ローンであるサブプライムローンの登場でした。サブプライムローンの主な内容は以下の通りです。

  • 社会的信用の低い人向け住宅を担保にした高金利の住宅ローン

ローンの審査が甘く返済能力の低い人でも簡単に審査に通った

サブプライムローンは、住宅を担保にすることで、所得の低い人や定職に付いていない人でも簡単に借りれる仕組みになっていました。

返済できないリスクがあるので高金利になっていましたが、家を買いたい多くの人がサブプライムローンを利用して家を買っていました。

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フリーターだけど審査通った!家が買える!

なぜ、このようなハイリスクな住宅ローンが成り立っていたの?

⇨当時のアメリカの住宅や土地の価格は高騰していました。仮にローンを返済できなくなった場合でも、担保にしていた住宅を差し押さえて売却すれば十分ローン返済できると考えられていたからです。 

住宅がどんどん増えていった 

サブプライムローンで低所得者へお金を貸していた住宅ローン会社でしたが、貸し倒れリスクのある「債券」(貸したお金を返してもらう権利)をいつまでも持っているのはリスクがあると考えていました。

そこで、ローン会社は、サブプライムローンの債券を投資銀行に売っていました。投資銀行も、高金利に魅力を感じサブプライムローンの債券を買い取っていました。 

そうして得たお金でローン会社は、また低所得者にお金を貸していたのです。 

⇨これによりますます住宅が増えていったのですまさに住宅バブル!

住宅バブル

投資銀行は金融商品として販売

投資銀行も、いくら高金利といっても危険のあるサブプライムローンの債券をいつまでも保有していたくはありませんでした。

しかし、このような危険な商品のままでは、投資家に買って貰えないことも分かっていました。そこで、色々な会社の債券や社債、証券などをごちゃまぜにしてパッケージ化した金融商品として売り出すことにしました。

色々な債券をごちゃまぜにして販売しちゃえば分からないはず!

その際、投資家の「この金融商品、本当に買って大丈夫なの??」という不信感を払しょくするために、格付け会社からこの金融商品は安全ですよという最高評価であるAAAのお墨付きをもらって安全性をアピールしました。

⇨こうして、世界中の投資家や金融機関に販売したのです。

サブプライムローンの証券化

なぜ格付け会社は危険な商品を安全と判断したの?

⇨格付け会社は、金融商品などの安全性を評価するのが仕事です。

しかし、審査を依頼された金融商品に悪い評価を付けてしまうと、「この会社は、わが社の金融商品に悪い評価を付けた!」と怒り、他の格付け会社に流れて行ってしまう恐れがありますね。格付け会社も、ビジネスとして格付けをしているので審査を甘くしていたようです。

住宅バブルの崩壊

サブプライムローンの金利は、はじめから高金利な訳ではなく、徐々に金利が上昇し返済額が増えていく仕組みでした。

しかし、低所得者がそのような高額なローンを支払うことはできずに、次々にローンを滞納する人が現れ、住宅を差し押さえられる人も急増していったのです。

値上がりを続けていた住宅市場でしたが、住宅が増えすぎたことで、ついに需要と供給のバランスが崩れてしまいます

⇨買い手が付かなくなった住宅の価格は一気に暴落(住宅バブルの崩壊)

住宅バブルの崩壊

サブプライムローンの破綻

住宅価格が暴落したこと事で、サブプライムローンは破綻してしまいます。

サブプライムローンが破綻したことによって、金融不安が広がり、市場は大パニックです。

まず、証券化されたサブプライムローンを買っていた投資家は資産を失いました。

さらに、サブプライムローンは他の債券と組み合わせて販売されていたので、「もしかしたら、自分の金融商品にもサブプライムローンが含まれているかも」と感じた投資家が不安感から一気に売却し、買い手が付かなくなってしまったのです。

結果、大手投資銀行のリーマンブラザーズは経営が悪化し、多額の負債を抱え倒産してしまいました。

⇨このリーマンショックが、世界的な金融危機に発展したのです。  

リーマンブラザーズが破綻したことによる不安感などから、株式を現金化する投資家が増え、日本の株式市場も大暴落し大きな影響をうけた…というわけです。

 

おまけ:リーマンショックを題材にした映画

さいごに、リーマンショックをもっと知りたい人向けのおすすめの映画を紹介します。 

マネーショート  華麗なる大逆転

youtu.be

マネーショートは、リーマンショック以前に経済破綻に気付いていた金融マンたちの実話を元に作られている作品です。

信用度の低いサブプライムローンがいずれ破綻することを見抜いた主人公達は、住宅市場が崩壊する方に巨額の資金を賭けます

しかし、住宅ローンが破綻すると説明しても周りの人達は信じてくれず、「自分の予測は間違っていたのか?」と葛藤しながらもがき苦しみます。(このあたりの心境は、投資家なら共感できる苦しみだと思います。)

映画のタイトルには、華麗なる大逆転とありますが、実際は、自分の予測が当たる=米国経済の破綻となってしまい多くの失業者が出ることに対する複雑な心境も描かれています。

映画の中で出てくる専門用語

  • MBS(モーゲージ債):不動産を担保とした証券
  • CDO(債務担保証券):信用度の高い債券と信用度の低い債券(サブプライムローン)、その他社債や車のローン債権などを混ぜ合わせた金融商品
  • CDS:CDOを空売りするために、主人公のひとりであるマイケルが発明した金融商品

マネーショートの映画では、少し難しい専門用語もでてくるので、上記の用語を頭に入れてから見ると理解が深まります。