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中長期投資で役立つ!「テクニカル分析」を使って効率良く売買する方法とは?

「テクニカル分析」を使って効率良く売買する方法とは?

私は今まで、「デイトレード」はテクニカル分析、「中長期投資」はファンダメンタル分析だけを勉強すれば良いというイメージを持っていました。

しかし、中長期投資であっても「テクニカル分析を勉強する事で、より効率よく利益を上げる事が出来るのではないか?」という考えに変わりました。そこで、ファンダメンタル分析だけでは不十分だと考えた理由や、中長期投資で役立つテクニカル分析について記事にしたいと思います。

 

関連記事:「ファンダメンタル分析」と「テクニカル分析」については、以下の記事を参考にして下さい。

www.sumire100m.com

 

 

 

ファンダメンタルズ分析だけでは不十分?

 

私は「安く買って高く売る」を意識した、小型株への中長期投資をしています。

その為、今までは、財務状況や業績・ビジネスモデルを分析するファンダメンタルズ分析を重視する一方、チャートや出来高などのテクニカル分析の勉強はしなくても良いと考えていました。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析だけを活用し、長期で保有すれば何倍にもなりそうな株を探して投資する方法であっても、上手く行けば買い値から2~3倍になる事もあり、十分な利益を生む事は可能でした。

 

株価の勢いや売買タイミングが読めない  

しかし、ファンダメンタルズ分析だけでは、株価の勢いや売買のタイミングを読む事が出来ないという課題もあったのです。

  • 安く買っても値上がりするまでひたすら待たなければならない。動かない株式を長期保有するのは時間の無駄なのかも?
  • ファンダメンタルズ分析だけで判断すると、売りが遅れてしまうのでは?

 

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もっと効率的に運用する為に、中長期投資であってもテクニカル分析が役立つのではないか?と考えるようになりました。

 

中長期投資で役立つテクニカル分析

 

テクニカル分析といっても様々です。そこで、特に中長期投資で効率的に売買するのに役立つテクニカル分析を中心に取り入れる事にしました。

テクニカル分析

1.新高値を抜けると株価は上昇しやすい

株価の勢いを知るのには、チャート分析が役立ちます。

例えば、株価は新高値(特に、過去最高の高値である上場来高値)を付けるとより一層株価が上昇しやすくなるのですが、それには以下のような理由があります。

新高値

  • 投資している人みんなが含み益

新高値を抜けると、投資している人はみんな含み益状態になり、損をしている人がいなくなります。売りたい人も売ってしまっている状態となり、株価はより一層上昇しやすくなるのです。

  • 会社に大きな変化が起きている

新高値を抜けるという事は、その会社に大きな変化が起っているという表れです。つまり、新商品や新規事業・M&Aなどにより、会社の利益が今までとは違った大きな成長路線に入った事を意味しています。新高値を抜けた事で、業績の拡大が投資家に認知され始め、株価も一層上昇しやすくなるのです。

 

POINT
  • 新高値更新は、会社が大きな成長路線に入っている可能性があり、投資家に注目されるきっかけにもなる。 
  • 保有株が新高値を更新した所で、「十分上がったし売却しよう」と考えるのは、非常にもったいない!

⇒新高値更新のサインを元に、「なぜ、上昇しているのか?」という中身を見極め、会社の変化をキャッチしよう!

 

2.保ち合い期間が長いほど大きく上昇する

業績が順調に伸びているにも関わらず、株価が中々上昇しない事があります。

本来、業績が順調に伸びていれば、株価も毎年上昇して良いはずです。しかし、投資家から人気がない業界や、知名度の低い会社の株は株価が思う様に上昇せず伸び悩む(保ち合い状態)事もあるのです。

保ち合い期間が長ければ長いほど、本来あるべき株価と現在の株価に差が生まれます

差がどんどん開いていく状態で、何かをきっかけに投資家の注目が集まるような事があると、本来あるべき株価水準まで一気に株価が上昇するのです。時には、株価に勢いが付くと、本来の価値を大きく超えた株価まで暴騰することさえあります。

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「業績が伸びているのに、株価が伸び悩む期間」が長ければ長いほど、大きな上昇エネルギーを溜め込んでいる状態なのです。

 

例えば、以下のチャートを見て下さい。

エランのチャート

エランは、全国の病院や介護関連施設を通じ利用者に身の回り品などをレンタルする『CSセット』提供する会社です。事業内容が地味であることから投資家の関心が薄かったためか、業績は順調にも関わらず、株価は2年ほど保ち合い状態でした。 

そんな中、M&Aが発表され、会社が成長路線に入ると、投資家に注目され短期間の間に一気に株価は上昇していったのです。エランのように、保ち合い期間が長ければ長いほど、一気に上昇しやすくなるのです。

 

2‐1.株式投資は美人投票

エランのチャートを見ると、2015年1月~2017年1月まで株価は横ばいになっています。 仮に2015年の段階から保有していると上昇するまでに、かなりの長期戦になります。

株式投資は美人投票」という言葉があるように、投資家に見向きもされてないうちに買ってしまうと、 値上がりするまでひたすら待つ事になり、投資効率が悪くなってしまいます。

そこで、中長期投資であっても、保ち合い抜けの新高値(=人気化した時点)で買うというのが、高値で買っているように見えても、実は効率の良い投資になるという事です。

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売買のタイミングをはかるには、チャート分析が役立つ!

 

3.売りはテクニカル情報を優先 

保有株の売り時を見極めるのにも、テクニカル分析が役立ちます。

株の売り時

  • 業績の鈍化:業績の下方修正や増益幅の縮小(ファンダメンタルズ)
  • チャートの売りサイン(テクニカル)

ファンダメンタル情報から、売り時を判断する事も出来るのですが、株価の天井を知らせるサインはテクニカル情報からの方が早く読み取れる事もあるのです。

その理由は、「株価は業績よりも先行する傾向がある」からです。そこで、テクニカル分析を勉強しておくと、チャートから売り時を判断する事が出来るのです。

チャートから売りサインを読む

3‐1.株の売りタイミングの例

 

  • クライマックスストップ

すでに何倍かの上昇が続いた後に、1か月で2倍などと一気に上昇スピードが加速するような動きがみられた時は天井となる場合が多いです。

 

  • 天井から急落した後のリバウンド(戻し)が弱い

天井から急落した後にリバウンドする事があります。このリバウンドの動きが弱く出来高が少ない場合は直近の高値が天井となっている場合が多いです。

 

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テクニカル分析での判断は難しい場合も多いですが、いくつかパターンを覚えておくと役立ちます!

 

 

最後に

 

中長期投資では、業績や将来性ビジネスモデルの分析などの知識が必須であり、いくらタイミング良く売買出来ても、土台となる企業分析が出来ていないと成果を上げ続けるのは難しいです。

なので、基本はファンダメンタルズ分析に重点を置きつつ、効率的に売買するなどのファンダメンタルズ分析だけでは不足してしまう部分を、テクニカル分析で補うのが良いと考えています。

 

おすすめ書籍

「テクニカル分析」について、さらに詳しく知りたい場合は、DUKE。さんの「新高値ブレイク投資術が分かりやすくおすすめです。

私自身は、「安く買って高く売る」事を基本としているので、筆者のように新高値を積極的に買う手法を取るのは難しいですが、それでも新高値は会社のビックチェンジである点を意識したり、買い時や売り時のチャート分析での判断などは、中長期投資家にとっても有益で知っておくと役立つ内容だと思います。