「株式投資で失敗してすべての資金を失ったり、中には借金した人がいるって聞くから心配。何を気をつければ良いの」という不安や疑問を抱えている人も多いと思います。
そこで今回は、私が株式投資で退場しないために気を付けていることを紹介しますので、是非参考にしてみて下さい。
資産を失う原因は「資金管理の甘さ」
株式投資で資産を失う典型的な原因は「資金管理の甘さ」です。資金管理とは、自分が投資できる資金のうち、どのくらいの額をどのように使うかです。
このうち、大半の資産を失って一発で退場になる危険があるのは、大きく以下の2つです。
1銘柄にすべての資金を投資
どんなに自身がある銘柄を見つけたとしても、すべての資金をひとつの銘柄に投資するのは危険です。
会社に投資している以上、絶対に安全な株というのは存在しません。突然の業績悪化や倒産、予測することが不可能な不祥事や事件事故など何が起こるか分からないからです。
それまで絶好調だった銘柄でも、ある日突然とんでもない悪材料が出てストップ安で、買い手がつかず売りたくても売れない状況になることもあるのです。
だからこそ、最低でも3~5銘柄ほどの銘柄に分散するか、良い株がなければ無理に投資せず現金余力を残しておくことが大切です。
信用取引で自分の資金以上の投資をする
信用取引を使うと、最大で元手の3.3倍程度の取引が出来るようになります。例えば、90万円の元手を持っている人であれば、300万円程度まで取引が可能です。
信用取引を使っていなければ、破産にまで追い込まれることはまずありませんが、信用取引で自己資金以上の投資をしていた場合、最悪破産してしまうことすらあります。
特に、現物で買っている銘柄と同じ銘柄を信用取引で買う(信用二階建て)ような行為は、その銘柄に悪材料が出た場合に一気に資産を失いかねません。
私は、信用取引は使っていませんが、利用する場合でも自分の資産の1.2倍~1.3倍程度までに抑えて、信用二階建てはしないことをおすすめします。
関連記事:信用取引のリスクについては、以下の記事で詳しく解説しています。
なぜ資金管理ができなくなるの?
株式投資で退場していまう理由の大半は、資金管理が甘く無茶な投資をすることが原因ですが、なぜ無茶な投資をしてしまうのでしょうか。
高パフォーマンスを求めすぎている
投資を始めるとブログやSNS、マネー雑誌などで「元手100万円が1億円に」などといった華々しい成績をあげている人達を目にする機会が増えます。個人投資家同士がパフォーマンス(運用成績)を競い合うような風潮もあります。
すると少しでもパフォーマンスを高めたい、他の投資家よりも優位に立ちたいといった感情から資金管理が甘くなってしまうことがあります。
しかし、高パフォーマンスを追い求めて無茶な投資をするほど、少しの判断ミスが命取りになることは覚えておいて欲しいです。
大きく儲かって油断してしまう
また、大きく儲かり身の丈以上の資金を手にすると感覚が麻痺して資金管理ができなくなり、結果大損してしまうこともあります。
特に大きく儲かった後は、自分の投資に自信が出て気も大きくなりやすいので、資金管理が甘くなりがちです。
反対に上手くいっても熱くならずに、あえて引いて冷静さを取り戻せる人は強いと思います。
最後に
一気に資金を増やしたいという気持ちが強いほど、無茶をしやすく退場してしまう可能性も高まります。
株式投資で退場するリスクを極力負いたくない人は、飛躍的なパフォーマンスを追い求めるのではなく、長く続けることを第一に考え時間をかけてゆっくり資産形成していくことをおすすめします。
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