現在、コロナウイルスの影響で株価が大幅に暴落しています。いまが底なのか。それとも、まだまだ続くか不安に感じている方が多いと思います。特に、最近投資をはじめた方は、小さな暴落を経験せずにいきなり大暴落を経験しているのでとてもつらいと思います。
そこで、相場の低迷が長期化することも視野にいれて、今からでもできる株価暴落の対処についてまとめてみました。
ただし、投資手法や資産規模、年齢などによって最適な方法も変わってくると思いますので、あくまで参考程度にお願いします。
小型株を優良大型株へ入れ替えて守りを固める
株価暴落時では、「高PERの銘柄」や、「東証マザーズ銘柄」、「時価総額の小さい銘柄」などは、業績の良し悪しに関わらず特に大きく売られやすい傾向にあります。
そのため、小型の成長株に投資していると一時的に大きく資産が減ることがあります。

上記のような銘柄は、指数以上に売られることもザラです…。
そこで、一時的な資産の大幅減に耐える自信のない人は、相場が落ち着くまで、一部を守りに強い優良大型株に入れ変えることがおすすめです。
これにより、急激な資産減を防ぐことができ、精神的な安心感も高まります。結果、狼狽売りも避けられると考えています。なお、成長株と優良大型株の比率は、ご自身のリスク許容度や相場状況によって変えてみてください。
優良大型株の選定基準
続いて、入れ替える優良大型株について私なりの選定基準を紹介します。
私の場合は、長期保有目的ではなくコロナショックをしのぐために一時的に保有するので、ひとつひとつ丁寧に分析はせず、持ちこたえてくれそうな底堅い株を中心に選ぶようにしています。
コロナの影響がマイナスにならない業種
優良大型株であっても、コロナウイルスの影響がでる業種(旅行、ホテル、インバウンド、イベント、映画、スポーツクラブ、カラオケなど)は売られてします。どこまで、波及するか分からないので、落ち着くまではコロナウイルスの影響を受けやすい業種は避けるのがおすすめです。
また、「不景気に強い株なのか?」は、過去の業績が安定して推移しているかを基準に確認しましょう。
JPX日経400から選ぶ
JPX日経400とは、営業利益やROE、時価総額をもとに成績の良い銘柄を選別した優良企業の集まりです。JPX日経400に採用されている優良大型株は、株価変動率が小さく株価が安定している銘柄が多く揃っています。
このような銘柄は、小型株よりも売られにくく、外国人投資家や機関投資家好みです。そのため、小型株よりも買いが入り反発しやすい傾向にあります。
将来が見通しやすい業種
日常生活に必須の食料品や日用品。社会インフラであるガスや電気など、景気の良し悪しにかかわらず需要があることが分かります。自分自身がよく分からない業種は避けて、将来の見通しがしやすい業種から選ぶのがおすすめです。
業種と銘柄は分散する
ひとつの業種・ひとつの銘柄にかたより過ぎてしまうとリスクが高くなります。コロナショックの影響がどのように波及していくか分からないので、ポートフォリオ内の銘柄や業種を分散しておくと安全性が高まります。
優良大型株の例
上記を参考に選んだ場合の銘柄をいくつか紹介します。
まず社会インフラ系では、原油安の恩恵を受けられる「東京ガス(9531)」、通信会社の「KDDI(9433)」。
生活必需品では、景気の悪化で重宝される業務スーパーの「神戸物産(3038)」、ドラッグストア大手の「ウエルシアHD(3141)」、衛生用品の「ユニ・チャーム(8113)」。
高品質な自社ブランド商品を安く提供している「ニトリHD(9843)」や「エレコム(6750)」。
ほかにも、会計ソフト(企業が赤字になっても利用する)を中心としたソフトウェア販売の「オービック(4684)」などがあります。
※実際の投資判断はご自身でお願いいたします。
リスクを取りすぎに注意!
株価暴落で一番つらいのは、我慢して我慢して我慢して…自分の許容範囲を超えて耐えられなくなったときに株を手放す。しかし、そこが大底でその後にリバウンドしてしまうことではないでしょうか。
そのような事態にならないようにするためにも、リスクを取りすぎないことは大切です。
特に私のように、「普段、小型成長株のような株価変動率の高い銘柄に投資している」、「空売りはこわくてできない」、「株をすべて現金化してしまうと買い戻すタイミングがつかめなくなりそう」という人は、暴落相場で資産を守るのがむずかしくなります。
そこで、さきほど紹介したような銘柄への入れ替えで安全性を高めてみてはいかがでしょうか。
証券会社の分散もおすすめ!
株価暴落時は、証券会社の障害にも注意しましょう。今回、いくつかの証券会社で一時的に取引できなくなる障害が見られました。一度にたくさんの方が使用するので、サーバーが耐えきれなくなってしまうんですね…。
買いたいときに買えない。売りたいときに売れない。のは非常につらいです。
そこでわたしの場合は、念のため証券会社を2つに分けて株を保有するようにしています。(SBI証券でA社を500株・楽天証券でA社を500株のように別の証券会社で同じ銘柄を買っています。)
証券会社を分散しておくと、万が一証券会社が倒産とういう最悪の事態になった場合にも安全性が高まります。→証券会社が倒産したら、預けている株やお金はどうなるの?
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さいごに
今回は、一部の銘柄を入れ替えて資産を守るやり方や証券会社を分散するやり方を紹介しました。少しでも参考になる部分があれば嬉しいです。
暴落相場では、頑張って企業分析しても、業績の良し悪しにかかわらず売られてしまうので、非常につらいです学びも多いのでなんとか乗り切っていきたいと思います!