スクリーニング機能は、いろいろな証券会社やサイトが提供していますが、どれも直近の通期業績や今期の会社予想などを対象にしたスクリーニングばかりですよね。
そんな中、マネックス証券に画期的な機能「10年スクリーニング」が追加されたことはご存知でしょうか?
この「10年スクリーニング」の素晴らしい点は、過去10年間の業績や直近の四半期業績を対象にスクリーニングできることです。これにより今までスクリーニングできなかった期間や条件で検索できるようになりますので、まさに投資家必見のツールです!
10年スクリーニングとは?
10年スクリーニングは、2019年4月15日にマネックス証券の「銘柄スカウター」に追加された新機能で、マネックス証券に口座を持っている人なら、誰でも無料で使えます!
10年スクリーニングには、他の無料スクリーニングツールにはない機能が豊富にそろっています♪
過去10年の業績をスクリーニングできる!
「10年スクリーニング」の一番のポイントは、過去10年間の業績を対象にしたスクリーニングができることです!
これにより、「過去10年間の増収回数や増益回数」、「過去10年間の平均増収率や平均増益率」など、他のスクリーニング機能では利用できないような条件で銘柄を探すことができます。
「長期的に成長している会社」を探すことができる!
機能や使い方
それでは、10年スクリーニングを使い方や機能を紹介していきます。今回は、東証一部に上場している小売業の中で、“長期的に売上が伸びていて、かつ直近の売上が10年間でもっとも高い企業”をスクリーニングで探してみます。
まずは、基本条件を設定します。選択できる基本条件は、「市場」、「業種」、「時価総額」、「投資金額」、「株主優待」、「決算月」、「キーワード」の7つです。
今回は、以下の条件で設定してみます。
- 市場:東証一部
- 業種:小売業
- 決算月:全選択
基本条件を設定したら、詳細条件の「条件を追加する」をクリックします。
すると、詳細なスクリーニング条件を設定する画面に切り替わりますので、詳細条件を追加していきます。
今回は「通期業績」タブの売上高にある、売上が連続増収、かつ直近の売上が10年間で最高更新の企業で設定します。
- 直近実績の売上:10年間の最高更新
- 長期実績の売上:連続増収年数
ちなみに「通期業績」だけでも、30項目以上の条件から選んで設定することができます!(1度に選べるのは10個まで)
条件を追加したら「決定」をクリックします。
すると、先ほどの基本条件の設定画面に戻りますので、詳細条件で選んだ各項目にスクリーニングしたい数値などを選択します。
今回は、10年間で9期以上売上が連続増収している条件で設定してみます。
- 連続増収年数(売上高):連続9期以上
- 10年間の最高更新(売上高):高値を更新した銘柄にチェック
あとは「スクリーニング」をクリックすると、検索結果が表示されます!
上記のようにスクリーニングで設定した条件に該当する銘柄が一覧で表示されます。また、検索結果は▲▲ボタンで並び替えることもできます!
このような流れで、簡単に10年間の業績をもとにしたスクリーニングができます♪
検索結果をいろいろなパターンで表示できる
さらに、もうひとつ10年スクリーニングが素晴らしい点があります。それは、検索結果をいろいろなパターンで表示できることです!
普通のスクリーニングツールは、検索結果が表示されたとしても、「どんな会社なのか?」までは確認できずに、ひとつずつ銘柄名をクリックして会社の情報を調べないといけませんよね。私自身、これが結構な手間に感じていました…。
しかし「10年スクリーニング」なら、検索結果で表示された銘柄を「基本条件」、「投資指標」、「業績」、「決算予定」、「チャート」、「業績予想」の6項目の表示形式に切り替えることができるのです!
基本条件
例えば「基本条件」に切り替えれば、検索結果に表示された銘柄の株価、時価総額、投資金額、株主優待、決算月、企業概要をひとめで確認できます!
銘柄名だけを見てもどんな会社なのか思い浮かばないときに、企業概要を見ると企業の紹介が簡単にまとまっているので、とても重宝しています♪
チャート
他にも「チャート」に切り替えれば、検索結果に表示された銘柄の株価チャート情報を簡単に見ることができます!また、チャート上にマウスポインタを合わせると、株価情報も見れます。まさに至れり尽くせりなサービスですね♪
直近の四半期業績をスクリーニングできる!
「10年スクリーニング」なら、直近の四半期業績もスクリーニングできます!こちらも、他の無料スクリーニングツールでは見かけないような機能ですね。
直近の四半期業績でスクリーニングすることで、「前年同期比の増収率」や、「黒字転換した銘柄」、「業績予想に対する進捗率」などで検索できるようになります!
「業績に勢いのある銘柄」を探すのに便利!
使い方や機能
それでは、10年スクリーニングを使って、直近の四半期業績をスクリーニングしてみましょう。今回は、東証一部に上場している小売業の中で、“業績予想に対する進捗率の良い企業”をスクリーニングで探してみます。
まずは、基本条件を設定します。
- 市場:東証一部
- 業種:小売業
- 決算月:全選択
基本条件を設定したら、詳細条件の「条件を追加する」をクリックします。(ここまでは、先ほどと同じ流れですね)
詳細条件を追加していきます。今回は「四半期業績」タブから、営業利益の進捗率を選択します。
- 利益率等:進捗率
ちなみに、「四半期業績予想」だけでも20項目以上の条件から選んで設定することができます。さらに、タブを切り替えることで「アナリスト予想」、「投資指標・アナリスト評価・株価」といった項目の条件から選択することもできます。(1度に選べるのは10個まで)
条件を追加したら「決定」をクリックします。
すると、先ほどの基本条件の設定画面に戻りますので、詳細条件で選んだ各項目にスクリーニングしたい数値などを選択します。
今回は、通期換算進捗率(現在と同様のペースで本決算を迎えると仮定した場合の通期の進捗率を算出したもの)が、120%以上の銘柄に絞って探してみます。
進捗率(営業利益):120%以上
あとは「スクリーニング」をクリックすると、検索結果が表示されます!
上記のようにスクリーニングで設定した条件に該当する銘柄が一覧で表示されます。このような流れで、簡単に直近の四半期業績をもとにしたスクリーニングができます♪
決算予定
また、検索結果で表示された銘柄を「決算予定」に切り替えることで、決算の発表日や決算期の情報を知ることができます。決算発表済みの銘柄に関しては、決算短信のPDFまで添付されてる充実ぶりです!
10年スクリーニングQ&A
スクリーニング条件をどう設定すればいいかわからない!
10年スクリーニングは、期間や条件がとても充実しているのが魅力です。それゆえ、スクリーニングを使い慣れていない人や、投資をはじめたばかりの人は「どんな条件で検索すればいいの?」と迷ってしまうこともあると思います。
そんなときは、マネックス証券のアナリストの選ぶ「おすすめスクリーニング」から、自分の興味のある条件を選んで、スクリーニングをしてみてください。
慣れてきたら、おすすめスクリーニングの条件を自分流にアレンジして活用するのもいいですね♪
10年スクリーニングをはじめるには?
10年スクリーニングは、マネックス証券に口座開設をすることで、無料で使えるようになりますので、まだ口座を持っていない人は先に口座開設をしましょう。
口座開設後は、ログイン>投資情報>ツール>マネックス銘柄スカウター>10年スクリーニングの手順で利用できます♪
最後に
10年スクリーニングは、検索できる期間や条件がとても充実しています。私も、10年スクリーニングのおかげで自分のイメージする銘柄をピンポイントで探すことができるようになりました!
過去10年間の業績や、直近の四半期業績を対象にしてスクリーニングできるメリットを生かして、ぜひ上手に活用してみてください♪