コロナショックによる株安の影響もあり、投資をはじめる人が増えていますが、投資初心者の方にとっての一番の悩みは、どの銘柄を買ったらいいか分からない…ということではないでしょうか。
Twitterやブログ、雑誌などで推奨されている銘柄をとりあえず買ってみるという人も多いと思います。そこで今回は、推奨銘柄へ投資する場合に気を付けて欲しい点についてまとめて紹介します。
推奨銘柄を買うときに気を付けたいこと
まず、推奨銘柄名だけを真似して買うのはおすすめできません。
銘柄名だけを知っても、投資方針や投資タイミングが変われば成果も大きく変わってきてしまうからです。
投資方針がちがう
株式投資では、同じ銘柄でも投資する時間軸によって成果が変わってしまいます。
例えば、数年単位の長期目線で大きく利益が出そうな銘柄に投資した人がいたとします。仮にこの銘柄の株価が、1週間後に今の株価より下がっても、業績に問題がなければ気になりませんし、損切することもありません。(=失敗ではない)
しかし上記の銘柄を、短期で利益を出したい人が真似して買ったとします。すると、この人にとって、1週間後に株価が下がった=失敗となってしまうのです。
長期投資家が、業績の向上とともに株価が上昇していくのを期待して買っている銘柄を、すぐに結果を出したい短期投資家が真似しても中々上手くいきません。
銘柄名だけではなく、どのような戦略で投資しているのかまで把握しないと見誤ってしまう!
投資のタイミングがちがう
株式投資では、同じ銘柄でも投資するタイミングによって成果は大きく変わります。
そのため、尊敬している投資家がブログやTwitterなどで、保有銘柄として紹介していたという理由だけで買ってしまうと失敗してしまうおそれがあります。
もしかしたら銘柄を紹介した本人にとっては、「保有銘柄ではあるけど目標としている利益の8割くらいは取れたから、そろそろ利益確定を検討している段階」かもしれないからです。このタイミングで真似して買う人がいたら、タイミング的には遅すぎて、期待値が低い=失敗するリスクが高い状態で買うことになってしまいますね。
尊敬できる投資家が買っているという理由だけでなく、「いつのタイミングで推奨していたのか?」にも注意を向けることが大切です。
推奨銘柄を買うと学びが少ない…?
このように銘柄名だけを知れても、投資の時間軸やタイミングなどが異なれば成果も大きく変わってきてしまいます。
また、株式投資で推奨銘柄を安易に買うと、以下のような行動をとりがちで、資産形成をすることはむずかしくなります。
- 自信を持って投資していないので、株価の下落に耐えられずにすぐ売ってしまう
- 保有した途端、別の大きく上昇している銘柄がよく見えてすぐ乗り換えてしまう
- 他人の推奨銘柄で損をしても、学びが少ない
特に、推奨銘柄に投資して損をした場合、自分ではなく他人のせいにしてしまう人は要注意です。
自分で調べて失敗した株に関しては、すべて自分の責任ですので「何がいけなかったのか?」を学び次に生かせます。 しかし、安易に真似をして株に買った関しては、真似した相手が悪かったと責任転換しやすく、せっかくの失敗を次に生かすことができません。
では、どうすればいいの?
私自身、雑誌やブログ、Twitterなどで推奨されていたことがきっかけで興味を持って銘柄に投資したこともあります。
なので、推奨銘柄に興味を持つことは、自分が見逃してた魅力的な会社を知るきっかけになるメリットがあるのも事実です!
しかし、推奨銘柄というのは、あくまでたくさんある上場銘柄の中から、自分が興味を惹く銘柄を探すためのヒント程度の役割でしかないと考えています。
なので、推奨銘柄を見たらそのまま真似るのではなく、自分できちんと分析してみて投資判断をおこなうことが大切です!
推奨銘柄は、投資先を決めるひとつのきっかけ!自分自身でその銘柄を分析しなおすことが大切♪
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