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騰落レシオとは?株式市場の売られ過ぎ・買われ過ぎ判断に役立つ指標!

 

騰落レシオは、「株式市場の売られ過ぎ・買われ過ぎの判断」や「過熱感をはかる」のに役立つ指標です。そこで今回は、騰落レシオの見方や活用方法などを解説していきます♪

騰落レシオとは

騰落レシオとは、株式市場全体の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率から、株式市場の売られ過ぎ・買われ過ぎの判断や過熱感(過熱・閑散)をはかる指標です。

個別銘柄ごとの過熱感ではなく、あくまで市場全体の過熱感を見るのに役立つ指標です!

騰落レシオの計算方法

騰落レシオの計算は、以下のとおりです。

  • 騰落レシオ(%)=値上がり銘柄数÷値下がり銘柄数×100

騰落レシオは、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率から算出します。なお、株価が前日比変わらずの銘柄(売買が無かった、前日と同じ株価だった)は計算上カウントしません。

そして、この騰落レシオですが、1日ではなく数日間の累計を算出して利用します。

たとえば、25日間の騰落レシオなら、(25日間の値上がり銘柄数合計÷25日間の値下がり銘柄数合計)×100で算出します。

騰落レシオの期間は、短期では6日や10日、中長期では25日が主に使われますが、期間が短すぎると精度が落ちて指標として機能しにくくなることもあるので、一般的に25日が使われます。

なお、騰落レシオを確認できるサイトは記事のさいごでまとめて紹介しています。そのため計算式だけ理解しておけば大丈夫です♪

 

騰落レシオの見方

それでは、上記の計算式で算出された騰落レシオの見方について説明します。

騰落レシオの指標は、以下のことを意味してます。

  • 騰落レシオが100%→値上がり銘柄数と値下がり銘柄数が同じ数
  • 騰落レシオが100%を上回る→値上がり銘柄数のほうが多い
  • 騰落レシオが100%を下回る→値下がり銘柄数のほうが多い

そして、騰落レシオの水準から、株式市場の過熱感をはかるのに役立てることができます。以下は、騰落レシオの水準から判断できる売られ過ぎ・買われ過ぎのサインです。

騰落レシオの水準
騰落レシオ サイン 信頼性
130%以上 かなり買われ過ぎ 低い
120% 買われ過ぎ やや低い
100% 中立 中立
70% 売られ過ぎ やや高い
60%以下 かなり売られ過ぎ 高い

騰落レシオは、値が高いほど買われ過ぎ状態で、低いほど売られ過ぎとの判断になります。

そして、騰落レシオは、買われ過ぎのサインでは信頼性が低く、売られ過ぎのサインは信頼性が高い指標と言われています。

女の子
スミレ

騰落レシオは、底値圏のほうが信頼性が高い!

騰落レシオの買われ過ぎは、信頼性が低い

騰落レシオの買われ過ぎサインは、信頼性が低いと言われています。

買われ過ぎのサインではあるので、一旦調整する可能性もあるのですが、アベノミクス相場の初動では、騰落レシオが130%を超えていたものの、そこから大相場がはじまっています。

そのため、騰落レシオだけで売りサインと判断するのはむずかしいのです。

また騰落レシオは、あくまで25日間の合計なので、高値圏で25営業日ほどもみあい状態が続けば、騰落レシオも100%に近づき、指数が横ばいであっても買われ過ぎサインが落ち着きます。

短期的な調整をはさみながら、さらなる上昇相場へと向かうこともあるので、騰落レシオが130%超えた=株価が暴落するとは言い切れないのです。

騰落レシオの売られ過ぎは、信頼性が高い

一方、騰落レシオの売られ過ぎサインは、比較的信頼性が高いと言われています。

過去の実績でみても、騰落レシオが60%を割るとおおよそ底値圏となっているので、暴落時などの底値圏の判断としては使えます。

ただし、騰落レシオが60%を割ったからといってかならず反転するわけではありません。実際コロナショック時には、騰落レシオは60%を大きく割り込み一時40%まで下がっているからです。

コロナショックの事例は、まれなケースではありますが、やはりピンポイント底を当てるのはむずかしいのです…。

とは言え、騰落レシオが60%割れると、割安な優良銘柄が増えるのは事実です。短期的にはさらに下落する可能性もありますが、長期で見れば底値圏である可能性も高いので、暴落時に優良銘柄を買うタイミングをはかる指標として役立ちます。

女の子
スミレ

暴落時に優良銘柄を買うタイミングをはかる指標として使える!

 

さいごに

ここまで、騰落レシオの見方について紹介してきました。株式市場の過熱感をはかるひとつの指標として、ぜひ役立ててみてください。

特に、株価の暴落時に底値でパニック売りをしてしまう人は、騰落レシオのような指標を知っておくと、底値圏のめどがたてられます。これにより、漠然とした不安感が抑えられ冷静な売買がしやすくなるのではないでしょうか♪

騰落レシオが確認できるサイト

なお、騰落レシオを自分で計算するのは大変なので、騰落レシオが確認できるサイトを活用するのがおすすめです!

騰落レシオが確認できるサイト例