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マネックス証券の「銘柄スカウター」が便利すぎる!機能や活用方法とは?

 

マネックス証券の「銘柄スカウター」が便利すぎる!機能や活用方法とは?

株式投資をおこなう上で、必須となるのが銘柄分析です。

しかし、ひとつの銘柄を分析するだけでも、過去数年分の決算書から業績をふりかえり、財務諸表の数字から会社の中身を把握し、さらには同業他社と比較したり…とやることが山ほどあります。

特に、初心者のうちは決算書のどこを見ればいいかがわからず、挫折してしまう人も多いのではないでしょうか。

そこで、おすすめしたいのがマネックス証券の「銘柄スカウター」という無料の分析ツールです。私自身、銘柄スカウターを使う前と後とを比較すると、分析にかかる時間が大幅に減り、分析の精度も高まりました♪

マネックス証券の銘柄スカウターとは?

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「銘柄スカウター」は、過去の決算などから自動で集計した数値を、グラフや表でわかりやすく表示してくれる銘柄分析のサポートツールです。

銘柄スカウターは、高機能でありながら、マネックス証券に口座開設するだけで誰でも無料で使えるようになります♪

銘柄スカウターのポイント
  • 企業情報がコンパクトにまとまっている
  • 過去10期分以上の業績推移・利益率などをグラフ化
  • 四半期ごとの業績推移・利益率などをグラフ化
  • セグメント別の売上・利益推移がわかる
  • ややこしい貸借対照表をグラフ化表示
  • 業績予想の修正履歴で企業のクセを知れる
  • 同業他社比較が簡単にできる
  • 米国株や中国株にも対応

企業情報がコンパクトにまとまっている

f:id:sumire100m:20210816152242p:plain参照:マネックス銘柄スカウター

銘柄スカウターなら、最新の株価・時価総額・PER・PBRなどの基本情報をまとめてチェックできます。

また、「企業情報」では、企業の説明や、展開しているビジネスや商品名などが詳細かつコンパクトにまとまっています!

女の子
スミレ

どんな企業なのか?」をサクッと把握できて便利♪

 

決算の状況がひとめで把握できる!

銘柄スカウター 企業概要参照:マネックス銘柄スカウター

「決算発表予定」では、進捗状況の良し悪しが「晴れ」「曇り」「雨」で表されているので、業績の調子がパッと見ただけで判断できます。※業績の進捗率や、前年同期までの進捗率との比較などを元にして算出されています。

「決算進捗状況」では、前期の業績と今期業績を比較したグラフや、コンセンサス予想、前期の進捗率などがわかります。

なお、通期業績や四半期業績のデータは、決算発表後タイムリーに更新されるので、決算発表のデータもすぐに確認できます♪

 

過去10期分以上の業績推移をグラフ化!

銘柄スカウター 業績推移
参照:マネックス銘柄スカウター 

「業績推移」では、過去10期以上の売上高や利益率などの推移が簡単に分かります。

実際、四季報などでも過去5期分しか振り返れないので、過去10期分以上の業績のを簡単にチェックできるのは貴重です。

さらに、銘柄スカウターでは、売上利益(売上総利益・営業利益・経常利益・当期純利益・EBITDA)に加えて費用(売上原価・販売管理費)の推移もさかのぼれるので、より精度の高い分析ができます。

銘柄スカウター 業績の利益率

また、タブを切り替えることで、前期比や利益率の推移も瞬時にグラフ化できるので、自分で計算する手間がかかりません!

 

四半期ごとの業績をグラフ化

「銘柄スカウター」では、決算書にのっていない「四半期ごとの業績」を自動でグラフ化してくれます!

銘柄スカウター 四半期ごとの業績参照:マネックス銘柄スカウター
上記は、製菓材料・ラッピングの通販サイトの運営をおこなっているcotta(3359)の業績推移です。

cottaの場合、クリスマスやバレンタインの時期が含まれるの1Q~2Qに売上が伸びやすい傾向にあります。企業の売上の季節性は、通期業績で見るとわかりませんが、四半期ごとの業績ならば見えてきます。

このような、季節性要因をあらかじめ頭にいれておくことで、決算の予測が立てやすくなります。

また、好業績に見えても、四半期でみると業績の伸びが鈍化してる場合もあります。素早く読み取れれば、早めに株を売る判断等ができるので、四半期ごとの決算推移は必見です!

 

ややこしい貸借対照表もグラフ化表示

銘柄スカウター 貸借対照表

決算書では、数字や漢字の羅列でややこしく感じる貸借対照表ですが、銘柄スカウターなら自動でグラフ化されます。

グラフ化されることで「どのような資産を多く保有しているのか?」や「負債の割合はどのくらいか?」などを視覚的にチェックできます♪

銘柄スカウター 貸借対照表の時系列

さらに、貸借対照表の推移を時系列で確認することも簡単にできます。(最大10期分)過去と比較することで、企業の変化がより明確に見えきます♪

 

セグメント別の売上・利益がわかる

企業によっては、ひとつの企業が複数の事業をおこなっている場合もあります。

このような企業を分析する場合には、セグメントごとに売上や利益を分析する必要があります。

銘柄スカウターなら、「どの事業の売上が大きいのか」や、「利益率の高い事業はどれか」などを簡単に把握できます♪

銘柄スカウター セグメント別業績参照:マネックス銘柄スカウター

上記は、コンビニエンスストアの「セブンイレブン」などを運営するセブン&アイHDのセグメント業績の情報です。

セブン&アイHDの売上構成比を見ると、海外コンビニエンスストアは全体売上の約38%を占め、国内コンビニエンスストアは全体売上の約16%を占めています。次に利益の構成比を見ると、海外コンビニエンスストアが25%に対し、国内コンビニエンスストアが約60%となっています。

つまり、国内コンビニエンスストアは、売上比率は低くても利益率の高い重要な事業だとわかります。

複数の事業をおこなう会社の場合は、全体の売上と利益率だけを見ていると、どの事業が成長しているのかや、高収益なのかなどを見落としてしまいます。

そこで、複数の事業をおこなっている場合は、各事業の売上・利益率・構成比などを把握しておくことが大切です!

女の子
スミレ

銘柄スカウターならすべて自動で算出できる♪

 

業績予想の修正履歴で企業のクセを知れる

「業績予想修正履歴」では、企業の業績予想通期実績の推移が表示されます。

企業の業績予想と通期実績とのズレに注目することで、企業の発表する業績予想が「保守的な業績予想を出すのか?」「強気な業績予想を出しやすいのか?」が把握できます。

銘柄スカウター 業績修正履歴参照:マネックス銘柄スカウター

上記は、アニメ制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」販売などを手がけるアートスパークHDの業績予想修正履歴です。

業績予想が、期中に修正される傾向にあることから、保守的な業績予想を出す企業だと読み取れます。

企業の予想をうのみにするのではなく、過去の企業の修正のクセを見抜くことで、上方修正を予測して先回り投資をすることができます♪

 

連続増配年数や配当金の推移がわかる!

銘柄スカウター 配当金情報

配当金を目的に投資する場合は、「何年連続で増配しているか?」や、「配当性向は高すぎないか?」なども確認できます。

連続で増配といっても前年から数円しか上がっていない企業もあるので、いくら増配したか?にも注目することをおすすめします♪ 

 

過去のPER・PBRの推移が分かる

「株価指標」では、最長5年分のPER・PBR・配当利回りの推移がチャート形式で表示されます。これにより、各指標の推移を簡単にチェックできます。

銘柄スカウター PER PBR 推移参照:マネックス証券 銘柄スカウター 

上記の予想PERのグラフのように、にカーソルを合わせると、過去の決算・業績予想などのタイトル+PDFをチェックできるので、株価が変動した理由を振り返るのに使えます。

さらに、過去にどの程度までPERやPBR、配当利回りが上昇したか(また下落したか)をチェックすることで、現在の株価の水準が割高・割安の判断材料のひとつとして使えます!

 

同業他社の比較が簡単にできる!

銘柄比較では、基本的情報、業績、利益率など多種多様な項目を簡単に比較することができます!(最大6銘柄まで)

企業分析にはかかせない同業他社比較ですが、この機能のおかげで情報を集める時間や分析にかかる手間が大幅に減りました!

銘柄スカウター 同業他社比較
参照:マネックス証券 銘柄スカウター

 

米国株と中国株に対応

2020年2月22日に、待望の「銘柄スカウター米国株」「銘柄スカウター中国株」が登場しました。今まで、外国株を分析できる日本語のツールはほとんどなく企業分析が大変に感じていた人も多いと思います。

しかし今回、米国株と中国株が銘柄スカウターに対応したことで、より効率的に企業分析ができるようになりました♪

日本株の銘柄スカウターと同等の機能が搭載されているので、外国株投資をしている人は必見です!

参照:マネックス証券 銘柄スカウター

※銘柄スカウター米国株・中国株は、以下のいずれかの条件を満たすとすべての機能を使えるようになります。①過去1年以内に米国株か中国株の取引きを1回以上②米国株・中国株の評価額、外国株取引口座の預かり金の合計が5万円以上➂外国株口座の口座開設から6ヵ月以内

 

銘柄スカウターは毎年改良され使いやすくなっている!

ここまで紹介してきたように、マネックス証券の銘柄スカウターには、ファンダメンタル分析に必要な基本的な情報がつめこまれています。

さらに銘柄スカウターは、投資家の意見を参考にしながら続々と新しい機能が追加されています。事実、2023年8月現在までに合計22回もの機能拡充がおこなわれています。

10年スクリーニングなど、この記事では紹介しきれなかった機能もまだまだあるので、ぜひご自身で試してお気に入りの機能を見つけてみてください♪

 

さいごに

私自身、「銘柄スカウター」を使いはじめたことで、ひとつずつ自分で情報を集めて整理する手間がなくなり、銘柄分析にかかる時間が短縮できるようになりました。

そのおかげで、今までよりも多くの銘柄に目を通すことができています♪ 

マネックス証券の口座開設は無料ですし、ひとりで複数の証券会社の口座を持つこともできます!無料ツールとしての価値はとても高いので、企業分析の負担を減らしたい人は、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか♪