気になる銘柄を見つけたら、すぐに買うのではなく業績・財務・将来性などを分析してから買うことが大切です。
しかし、「どんな流れで分析していけばいいのかわからない」という人もいると思います。そこで今回は、私が普段からおこなっている銘柄分析のやり方をなるべくかみ砕いて紹介してきますので、ぜひ参考にしてみてください♪
1.証券会社のサイトで銘柄の基本情報をチェック
(出典:SBI証券のウェブサイト)
まず、銘柄の基本情報を簡単に把握するところから、はじめましょう!
私の場合は、SBI証券のウェブサイトの銘柄情報を参考に、事業内容や時価総額、PERなどの銘柄の基本情報を大まかにチェックしています。
- かんたんな事業内容…「四季報」の企業情報でチェック
- 時価総額…「四季報」の財務状況でチェック
- PER…「株価」の投資指標でチェック
- PBR…「株価」の投資指標でチェック
- 株価チャート…「チャート」でチェック
- 自己資本比率…「四季報」の財務状況でチェック
- 配当情報…「株価」の投資指標でチェック
- 優待情報…「株主優待」でチェック

慣れれば、3分程度でチェックできます!
2.企業のHPで事業内容や業績をチェック
(出典:株式会社トランザクション)
証券会社のウェブサイトだけを見ていても、「実際にどんな会社なのか?」がよくわからないと思います。そこで、企業のホームページをチェックしてみましょう。
- 事業紹介…どんな事業で稼いでいるの?
- 決算短信や決算説明会資料…最新の業績や財務状況は?
- 中期経営計画…どのように成長していきたいの?
事業紹介
私は最初に、事業紹介をチェックします。事業内容を理解できていないと、業績や成長性などのページを見ても「いまいちピンとこない…」となりやすいからです。
ちなみに、事業紹介のページの内容がよく理解できない場合には、採用情報をチェックしてみてください。採用情報では、学生向けに分かりやすく事業紹介が書かれていることが多いのでおすすめです。
決算短信・決算説明会資料
(出典:IR情報|株式会社トランザクション)
企業情報や事業紹介をチェックしたら、IR情報(投資家向けの情報をまとめたページ)に進みます。
このとき、決算説明会資料という名称のPDFが用意されていれば優先して目を通しましょう。決算説明会資料は、図やグラフ、写真などを用いて作成されているので、文章だけの決算短信よりも断然理解しやくなります。
決算短信の具体的な分析方法は以下の記事でまとめています!
中期経営計画
(出典:IR情報|株式会社トランザクション)
IR資料のなかに、中期経営計画などの名称のPDFがあれば、かならずチェックしましょう!中期経営計画には、企業がどのように成長していきたいのかのビジョンや数値目標などがかかれていますので、将来性を予測するのに役立ちます。
ただし、企業目標を鵜呑みにしすぎるのではなく、「無茶な計画をたてていないか?」「数字が具体的で実現可能かどうか?」など投資家目線でチェックしてみてください。

IR情報が充実している企業は、投資家にも企業の魅力が伝わりやすい!
3.業績・財務分析
続いて、業績・財務を分析していきます。
過去の業績を振り返るときに、決算短信をひとつずつ振り返って数字を集計するのは非常に大変ですので、証券会社から提供されている分析ツールを上手に活用しましょう!
業績
(出典:マネックス証券の銘柄スカウター)
業績の分析には、マネックス証券の銘柄スカウターをフル活用しています。
- 売上高・営業利益・純利益の推移…「企業分析」の通期業績推移をチェック
- 利益率の推移…「企業分析」の通期業績推移をチェック
- ROE・ROA…「企業分析」をチェック
- 業績の季節変動…「企業分析」の四半期業績推移をチェック
- 業績予想のくせ…「業績予想修正」をチェック
マネックススカウターで銘柄名を入力すると、通期業績推移や四半期業績推移がか一瞬で表示されます。そこで、「売上高や営業利益が伸びているか?」や「営業利益率が上がっているか?」などに注目して分析してみましょう。
具体的な業績の分析方法は、マネックス証券の「銘柄スカウター」の活用方法で詳しく解説していますので、参考にしてください。
財務
続いて、財務状況もチェックしていきましょう。
- キャッシュフローの推移…銘柄スカウターの「企業分析」でチェック
- 企業の持っている現金等の金額…「財務分析ツール」でチェック
- 流動資産と流動負債のバランス…「財務分析ツール」でチェック
- 負債と純資産のバランス…「財務分析ツール」でチェック
キャッシュフロー
キャッシュフローでは、企業のお金の流れから企業状態を読み取っていきましょう!企業の安全性を把握する手助けにもなりますのでしっかり確認しましょう。分析方法は、「キャッシュフロー計算書」の見方とは?を参考にしてください。
貸借対照表
(出典:GMOクリック証券の財務分析ツール)
貸借対照表を分析するときには、GMOクリック証券の財務分析ツールを活用します。決算短信の貸借対照表は、漢字や数字が多くややこしいのでグラフ化して視覚的に理解できるツールを使うのがおすすめです♪
「どのくらい現金を持っているか?」や「流動資産に対して流動負債が多くないか?」をチェックしましょう。分析方法は、「貸借対照表」の見方とは?を参考にしてください。
4.同業他社と比較
同業他社と比較してはじめて、その企業の強みや弱みがわかります。
また比較することで、「調べていた企業よりも実は同業他社のほうが魅力的だった…」なんてこともありえますので、ぜひチェックしてみてください。
どこが同業他社か分からないという場合には、SBI証券の「四季報」をチェックすると比較会社がのっていますので参考にしましょう。
銘柄分析を効率的におこなうためのポイント
ひとつの銘柄にこだわりすぎない
ひとつの銘柄をしっかり調べようとすると、結構な時間がかかってしまいます。
そこで、調べていく過程で「自分の投資対象にならなそう…」と思った場合には、その銘柄にこだわり過ぎずに、早めに見切りをつけて別の銘柄を調べるようにしています。
証券会社のサービスや機能をフル活用
複数の便利ツールを活用することで、分析にかかる時間を大幅に短縮できています♪
今回の銘柄分析で使用したツールは、証券口座を持っていれば誰でも無料で使えますので、ぜひ試してみてください。
証券会社 | 詳細 |
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マネックス証券 | 銘柄スカウター 銘柄分析に必須のツール‼ |
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