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小型株投資のメリット・デメリットとは?投資してわかったこと

 

今回は、私が実際に小型株投資をしてわかったメリットとデメリットを紹介します!

小型株とは

小型株とは、時価総額(発行済み株式数×株価)の小さな銘柄のことを言います。

小型株の基準はあいまいですが、時価総額300億円以下くらいがひとつの目安です。

 

小型株投資のメリット

まずは、私が実際に小型株に投資して感じたメリットについて紹介します!

決算書がシンプルで分析しやすい

大企業の決算書は、金額が大きかったり、ややこしい勘定科目が多かったりと読むのが大変です。また、多くのグループ会社を抱えているので、分析にかかる負担も大きくなります。

それに比べると小型株の決算書は、シンプルで理解しやすい特徴があります。

決算書の内容を把握できれば、事業の将来性や経営リスクなどの分析もしやすくなります。

企業を理解した上で投資すると、自信をもって保有できます!

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割安で放置されやすい

大型株は、機関投資家や海外の投資家など多くの投資家がウォッチしているので、好材料が出るとすぐに株価に織り込まれてしまいます。

一方で、小型株は出来高が少なく投資家からの注目度が低いので、好材料が発表されたり、業績が好調であっても気づかれずに割安な株価で放置されやすい傾向にあります。

資金量の多い機関投資家は、出来高が少ないと自分の売買で値崩れを起こしてしまうため、割安な小型株を見つけても思うように株を買うことができないことが理由です。

大化け株になりやすい

大化け株とは、株価が何倍にも跳ね上がる会社のことです。「成熟した大企業」よりも「伸びしろの大きい小企業」の方が成長余力があり大化けしやすい傾向にあります。

そのため、大化け株狙いで投資するなら、小型株がおすすめです。

すでに約37兆の時価総額があるトヨタのような株が、今から5倍10倍と株価を伸ばすのは、現実的には考えにくいですね。

一方で、時価総額が小さい企業は、まだ一部の地域にしか店舗が無かったり、知名度のあまり無い企業ばかりです。

このような企業が成長にともなって時価総額500億、1000億と成長していくことは、十分に考えられます。

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大化け株を狙うなら「小型株」!

 

小型株投資のデメリット

私自身、上記のようなメリットに魅力を感じ長年小型株へ投資をおこなってきました。ですが、実際に投資してわかったデメリットもいくつかありました。

事業が不安定になりやすい

大企業は、以下のようなビジネスをおこなう上での強みを持っている企業が多く、業績が安定しやすくなります。

  • ブランド力
  • 知名度や信頼度の高さ
  • 価格決定力(必要なときに値上げできる)
  • 資金力

しかし、小型株は、売上規模が小さかったり、上記のような強みを持っていないケースが多く事業の安定感には不安が残ります。

実際、長期で応援したいと思って投資していても、想定よりもはやく業績が鈍化して、短期間で株を売却せざるを得なかったことも何度もありました…。

また、メイン事業はひとつくらいしかない分、どうしても頭打ちしやすくなってしまいます。

どうにか売上を拡大するために、新規事業の立ち上げやM&Aをおこなっても、事業の新しい柱として成長させるのはとてもむずかしいことです。(このときに資金力が乏しいので、資金調達のために増資をする可能性も…)

やはり、すでに複数の事業で成功しているような大企業と比べると、見通しどおりに業績が伸びずに会社が傾くリスクが高くなります。

営業利益が減益になりやすい

営業利益が数千万円から数億円程度の小型株は、広告宣伝費を多めにかけたり、人を多めに雇ったりすると、すぐに営業利益が減益もしくは、赤字に転落してしまいます。

たとえば、前期営業利益1億円の企業が、今期成長のために5000万円販管費を追加すると営業利益が5000万と50%も減少してしまいます。

このような数値が決算がでると、先行投資だとわかっていても見栄えが悪く、決算後に大きく売られることが多かったです。

小型株は、想定外の費用が発生すると利益が大きくぶれやすいので、利益の予想がしずらく決算のギャンブル性が高くなってしまう点には注意が必要です。

値動きが激しい

機関投資家の買いが期待できないので、個人投資家中心になります。流動性も低く、株価がの値動きも激しくなります。

信用取引を使って投資する個人投資家も多く、信用買いが増えると空売り目的の機関投資家に狙われて株価が大きく乱高下することもあります。

 

小型株への投資はアリ?

ここまで小型株のメリット・デメリットを紹介してきました。

小型株は、うまくいけば大きな利益が出せる可能性がある点は魅力的ですが、業績の安定感に不安が残ったり、株価の値動きも激しくなりやすいので大きく損をしてしまうおそれもあります。

そのため、資金量が少なくリスクをとってでも大きく増やしたい人や、失敗しても取り返しがつく年齢やポートフォリオの一部でのチャレンジはアリだと思います!

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スミレ

自分の許容範囲内でのチャレンジがおすすめ!