私は今まで日本株のみに投資をしていました。米国株に投資していなかった理由は、「米国株=難しくてよく分からない」という漠然としたイメージがあったからです。
しかし、米国株の勉強を始めてみると、日本株にはない米国株の魅力に気づけたり、米国株の情報収集は日本語でもできるという事を知りました。
また、米国株の方が株価の変動が小さく、企業の成長が持続しやすい点から、むしろ日本株よりも初心者にやさしいのでは?という考え方に変わりました。
そこで今回は、日本株投資が難しい理由や、米国株が初心者にもおすすめな理由について紹介します。
日本株投資が株初心者に難しい理由
米国株と日本株では株式市場の特徴に違いがあると考えています。
まず、リスクを取ってでも短期間で大きく利益を出すなら「株価変動の大きい日本の中小型株」がおすすめです。一方で、長期投資でコツコツ資産を増やしたいなら「株価変動の小さい米国の大型優良株」がおすすめです。
米国株は資金が分散されやすい
米国株が初心者に向いていると考える理由のひとつに、株価の変動が緩やかであることが挙げられます。
後述しますが米国には、成長が持続する魅力的な大企業の数が多いです。そのため、米国市場では、投資家の興味や注目が複数の企業に分散されます。
すると、お金の集まり方も分散するので、株価の急騰急落が起こりにくく、株価変動が緩やかな企業が多くなるのです。
日本株は資金が集中しやすい
一方の、日本の成長株は株価の変動が大きくなりやすいです。
残念ながら日本には、魅力的な成長をする企業がそれほど多くありません。そのため、驚異的な成長をする会社が現れると、一気に投資家のお金がひとつの企業に集中します。
その結果、株価が急騰し3~5年後の株価水準まで短期間で織り込んでいってしまうのです。そして今度は、上がり過ぎた株価を支え切れなくなり今度は一気に急落してしまいます。
一気に利益が出る反面、タイミングを間違えると大きく損をしやすいのです。
参考:RIZAPグループ (2928)の株価チャート
米国株は成長が持続しやすい
先ほど米国には、成長が持続する魅力的な大企業の数が多いと書きましたが、実際、アップル・アマゾン・マイクロソフトなど、世界で活躍する大企業が数多く存在しています。
なぜ米国の企業は成長を持続しやすいのでしょうか。理由のひとつに米国企業の「海外進出」のしやすさが挙げられます。
米国の企業はヨーロッパやアジア等に海外進出する企業が圧倒的に多いので、自然と企業の成長し続けられる年数も長くなるのです。
米国企業は海外進出しやすい
米国の企業が海外進出しやすい理由は「言語」にあります。
世界の共通言語と言えば「英語」です。以下にあるように、英語を公用語として使っている地域や人口が非常に多いのです。
英語を公用語にしている国の例
- 北アメリカ:アメリカ・カナダ
- カリブ地域:ジャマイカ・トリニダードトバゴ
- ヨーロッパ:イギリス・アイルランド
- オセアニア:オーストラリア・ニュージーランド
- アジア:インド・シンガポール・フィリピン
- アフリカ:ガーナ・ケニア・カメルーン
英語は50近い国で使われており、実用レベルで英語を話す人は、世界人口の25%とも言われています。
およそ4人に1人が英語を使用している計算!
米国の企業であれば、元々「英語」を使用しているので、リスクや負担少なく海外へシェアを拡大させていくことが出来てしまうのです。
日本企業は海外進出のハードルが高い
一方の日本語は、日本以外の地域では使われていません。
また英語を話せる日本人はそれほど多くないので、日本企業が海外進出する際には英語対応させるために多大な時間とコストがかかります。失敗した時のリスクも高いので、「海外進出」のハードルが高くなってしまうのです。
かと言って日本国内での限られた市場の中では、成長が頭打ちになるまでの年数が短く、競合他社同士の市場の奪い合いにもなりやすいです。
そのため日本株投資の場合は、成長鈍化の見極めが重要になってくるのですが、売るタイミングを計るのはとても難しく、判断が遅れてしまうとあっという間に株価が下落して損をしてしまうこともあります。
初心者には米国株の方がおすすめ?
米国の優良企業の株は、ある程度ほったらかしでも大損しにくいです。
長期に渡り成長が持続しやすい米国の大型優良株であれば、売り時に神経をすり減らさなくても良いので初心者にもやさしいです。
しかし、日本の成長株の場合は、株価上昇の初動に乗れれば短期間で大きく儲かるチャンスがある一方、タイミングが合わないと大きく損をしてしまうこともあります。
値動きが荒いと、初心者は株価変動に耐えられなくなる恐れもある…
タイミングを読むのが苦手な人や、株式投資初心者は、米国株投資を検討してみると良いかもしれません。
米国株投資の難易度
米国株投資では、どのようにポートフォリオを組むのが良いのでしょうか。
日本人に馴染みのある米国の大企業に投資したり、NYダウやS&P500に連動するETFに投資するのも良いと思います。
米国株投資でも、リターンが大きいものはリスクも大きくなりやすいので、以下の米国株投資難易度を参考に、自分に合った投資を探してみて下さい。
米国株難易度を★の数で表しています(★が多いほど難易度が高め)
- S&P500やNYダウなどに連動するETFを定期的に積立てる:★☆☆
- 配当利回りの高い優良株に投資:★★☆
- ITセクターなど勢いのある成長企業に投資:★★★
⇒「ETFと個別株を半々で」など組み合わせて分散投資するのもおすすめ!
注意点として、米国の小さな企業に投資してしまうと、情報が少なかったり、伝わってくる情報に時間差がありと不利なので、シンプルでビジネスモデルが分かりやすい大企業に投資してみるのがおすすめです。
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