私自身、何度も決算を経験してきましたが、決算前に準備をしっかりしておくことは大切だと実感しています。
今回は、決算シーズンを乗り切るために私が普段からおこなっていることを紹介していきます。
決算前の準備不足で失敗しないために
私自身、以前は決算日すら把握していなかったり、決算が出てから慌てて過去の決算を見直すことがよくありました。
決算前の準備不足により数々の失敗を重ねていました…。
- 決算をきちんと見返していたら、今回の決算の数字が悪いことも読めていたのにと決算後に後悔した
- 過去の決算が頭に入っておらず、決算発表後に適切な投資判断ができなかった
- 決算発表は引け後だろうと思っていたら、お昼に発表されていて出遅れてしまった
このような経験から、「決算日時を調べておく」、「事前に過去の決算をおさらいしておく」ことに気を付けるようになりました。
特に、小型株などはすぐに株価におりこまれないこともあるので、早く分析したほうがそれだけ割安な状態で買えるチャンスがあると思います。
決算発表前にやっておきたいこと
それでは、決算発表前にやっておきたいことを紹介します。
決算日時を調べる
決算の日時はすぐに調べられるので、ぜひ調べておきましょう。
私の場合は、SBI証券を使って調べています。日付だけでなく、時間も確認できるので便利です。調べた決算日時はスマホのカレンダーに書いておくと忘れないのでおすすめです!
ほかにも、過去のIR資料から上方修正が出るタイミングなど企業のくせを把握しておくこともおすすめします。
例えば、上方修正を出すときはいつも決算日より前に出している企業が、決算日当日になっても上方修正を出さなかったとします。
いつもなら上方修正が出ているタイミングなのに、出ないということは、決算の数字が思ったほど良くないのかもと予想ができます。
過去の決算をおさらいし、業績予想をたてる
決算は3か月に一度なので、前回の決算で確認した内容であっても、3か月もたつと結構忘れてしまっている可能性があります。
そこで、決算発表の前にもう一度過去の決算内容を頭に入れておくことは大切です。
- 過去の決算や決算説明資料などを見直して、問題がないかを確認する
- 決算発表で公表される業績を自分なりに予想をしておく
これにより、決算発表の後に持ち続けるのか、売るのか、買い増すのかといった投資判断が素早くできます。
ほかにも、同業他社の決算が先に出ている場合は有益な判断材料になるので、チェックしておきましょう。
また、決算書などを読んでも予想しにくい点が多い場合の決算は要注意です。
半導体不足、中国コロナや原油高、為替変動の影響など、業績にどのくらいのインパクトがあるか予想がむずかしいときは、無理をせず決算前に保有株数を減らすなどして様子見をするのも手です。
市場予想を確認しておく
決算では、会社予想だけでなく「コンセンサス予想と比較してどうか?」も重要視されます。
コンセンサス予想(四季報記者やアナリストの予想)を上回る数字がでれば株価にプラス材料ですが、下回ればたとえ増収増益でもマイナス材料と判断されてしまいます。
コンセンサス予想を超える数字が期待できるか?にも注目して予想しましょう。
決算を期待されすぎてないか確認しておく
期待が乗りすぎている銘柄は、決算のハードルが高く注意が必要です。
たとえば、直近で大きく株価が上がっていたり、すでに株価が高値圏である場合、多くの投資家が期待している状態なので、増収増益であってもサプライズ感がなければ株価が売られやすくなります。
このような銘柄の決算はリスクが高めなので、決算前に株価チャートや移動平均線と株価の乖離率などから、期待がのりすぎていないかを確認しておくと安心です。
ほかにも、信用買い残高が多い銘柄には注意が必要です。
信用買い残とは、信用買いをした株のうちまだ決済されずに残っている株を指します。
信用取引を使って借金してでも買いたい人が多い株は、期待度が非常に高まっている状態と言えます。
信用取引は基本短期勝負なので、よほど決算の内容が良くないと上がりずらく、イマイチな決算や悪い材料が出ると株価が大きく下がりやすくなります。
信用買い残の推移は、Yahooファイナンスなどで確認できます。日々の出来高と比較して信用買い残が多すぎないかや、直近で信用買い残が急増していないかなどに注目してみましょう。
このように、期待がどのくらい乗っているか?も考えて、決算をまたぐか決めると安心です。
PTS取引を活用するために買い付け余力を作っておく
PTS取引を活用するためにも、決算発表前に買い付け余力を作っておくことはおすすめです。私自身、PTS取引を活用して有利な価格で取引できた経験が何度もあるからです。
通常、決算発表は、株式市場の終了した15:00~15:30のあいだに集中します。そのため、好決算を発表した企業の株を買いたいと思っても、証券取引所での売買では、翌日の9:00まで待たなければなりません。
しかし、翌営業日まで待っていると好決算であることが、多くの投資家に知れ渡ってしまいます。特に、想定より数字の良かった決算は、株探やTwitterなどで勢いよく拡散され買い注文が殺到するので、有利な価格で売買することが難しくなります。
一方で決算発表直後には、まだ多くの投資家がチェックしていないこともあり、株価に十分織り込まれておらず、PTSを通して割安な価格で取引できることがあります。
また、前場と後場の間に昼休みに決算を発表する企業もありますが、この場合もPTSなら即注文を出すことができます。
このようにPTS取引を使うと、翌営業日まで待たなくてもすぐに取引できるので①決算発表前に買い付け余力を作っておく②SBI証券のようなPTS取引ができる証券会社の口座をもっておくことで投資チャンスが広がります♪
さいごに
経験上、何も準備しないで決算をむかえるよりも、できることをしっかりやって決算に挑んだほうが明らかに良い結果が出ています。
決算シーズンは、調べることが多かったり、株価が大きく動くので精神的にしんどいですが、儲けのチャンスでもあるので前向きにがんばりたいです♪