決算発表は、株価を大きく変動させる重要なイベントです。
私もこれまで何度も決算を経験し、事前の準備がいかに大切かを身をもって知りました。そこで、この記事では、私が実践している具体的な方法をまとめて紹介します。
決算シーズンを安心して迎えられるよう、ぜひ参考にしてみてください。
決算前の準備不足で損しないために
以前の私は、決算日すら把握していなかったり、決算発表後に慌てて過去の決算書を見返したりすることが常でした。
実際に決算前の準備不足が原因で、数々の痛い失敗を経験しました。
- 過去の決算をきちんと見返していれば、今回の決算の数字が悪くなることも予測できたのにと後悔した
- 過去の決算が頭に入っておらず、決算発表後の投資判断が遅れた
- 決算発表は引け後だろうと思っていたら、お昼に発表されていて出遅れてしまった
このような経験から、私は「決算日時を事前に調べておく」ことや、「過去の決算をあらかじめ確認しておく」といった決算前の準備の重要性を痛感しました。
決算発表前にやっておきたい準備5選
ここからは、決算発表前にやっておきたい準備をまとめて紹介します。
1.決算発表の日時を調べる
決算発表の日時は、企業によってまちまちです。
そのため、決算シーズン前に、自分が保有している銘柄や注目している銘柄の決算発表日程を必ず確認するようにしましょう。
決算スケジュールを調べるのにおすすめなのSBI証券の「決算発表スケジュール」です。
決算発表日だけでなく、発表予定時刻まで確認できるので、いつ発表されるのかと一日中やきもきすることもなく、安心して待つことができます。
調べた日程は、スマホのカレンダーなどにメモしておくと便利です♪
2.業績修正が出る時期を把握しておく
過去の開示情報から、その企業が業績修正を発表する時期を知っておくとも重要です。
たとえば、業績修正が必要な場合は、決算発表の1週間ほど前に業績修正を発表する傾向の企業があったとします。
今回も業績がよさそうだから上方修正が期待できそうに思えましたが、決算発表の前日になっても上方修正の発表がでませんでした。
となった場合、上方修正が発表される時期なのに、今回はまだ発表がないことから、今回の決算はあまり良い内容ではないのかもと警戒することができます。
3.過去の決算を見直し、業績を予想する
決算は3ヶ月に一度と頻繁に行われるため、前回の決算で確認した内容でも、時間が経つと忘れてしまいがちです。
そこで、過去の決算書や決算説明資料などを見直し、発表された決算をすぐに理解できる状態にしておきましょう。
業績を自分なりに予想しておくことで、決算発表後にその企業の業績が良かったのか、悪かったのか、そしてなぜそうなるのかをすばやく分析することができます。
同業他社の決算も参考にする
同業他社の決算がすでに発表されている場合は、業界全体の動向を把握する上でとても有益な情報となります。
同業他社の業績が好調であれば、自社も好調な可能性が高まります。 逆に、同業他社の業績が不調であれば、自社も影響を受ける可能性があるからです。
4.市場コンセンサス予想を確認しておく
決算では、会社予想だけでなく、市場の予想である「コンセンサス予想との比較」がとても重要です。
このコンセンサス予想を上回る数字が発表されれば、株価は上昇する可能性が高まります。逆に、下回ってしまうと、たとえ増収増益であっても、株価は下落してしまうリスクがあります。
そのため、決算前にコンセンサス予想を確認して、実際の決算結果が予想を上回れるのかを検討することが大切です。
5.PTS取引を利用するための買い付け余力を作っておく
日本企業の決算発表は、多くの場合、株式市場が閉まる時間帯に集中しています。
そのため、好決算を発表した企業の株を買いたいと思っても、証券取引所での取引では、翌営業日まで待つ必要があります。
しかし、翌営業日まで待つと、多くの投資家に情報が拡散され、買い注文が殺到して、割高な価格で買わなければならなくなるかもしれません。
そこで活用したいのが「PTS取引」です。PTS取引なら、翌営業日を待たずして取引を開始することができます。
つまり、まだ多くの投資家に情報が届いていないうちに、割安な価格で取引できるチャンスがあるのです。
ただし、PTS取引では信用取引が利用できないため、事前に現金で買い付け余力を作っておく必要があります。
さいごに
ここまで、決算シーズンを乗り切るための準備について紹介してきました。
経験上、何も準備せずに決算を迎えるよりも、できる限りの準備をして決算に臨んだ方が、より良い結果が得られることが多いです。
決算シーズンは、調べることが多く、株価の変動も大きいため、精神的に負担を感じる方も多いかもしれません。
しかし、同時に大きな利益を得るチャンスでもあります。ぜひ前向きな気持ちで、決算に挑んでみてください♪