投資家は皆、様々なストレスと戦いながら株式投資を行っています。株式投資では、ストレスとの向き合い方やストレスを軽減させる工夫の出来る人が有利であり、私も株式投資で成功するために「自分の心を安定させる事」を大切にしています。
そこで今回は、私が今まで行って効果のあった考え方や方法を紹介しますので、投資のストレスが辛いと感じる人は是非参考にしてみて下さい。
株式投資で感じるストレスとは?
株式投資で、投資家が感じるストレスは実に様々です。
株式投資で感じるストレスの例
- 日々の株価に一喜一憂してしまい辛い
- 含み損が膨らんで辛い
- 突発的な株価暴落が辛い
- 売った株が急騰していて辛い
- 他の人より運用成績が悪くて辛い
このようなストレスを抱えたまま投資をしていると、例え優秀な企業分析が出来る人であっても良い結果を出せないことも起こります。
それだけ感情が与える影響は多大だという事です。しかし、これらのストレスは「考え方」や「行動」を変えるだけで軽減させることができます。
日々の株価に一喜一憂してしまう
「株価」に対する考え方を変える
私は過去、毎日変動する株価や資産に一喜一憂してしまい精神的に苦しかった経験があります。
その時から、「株価に一喜一憂している私」と「株価に翻弄されずに保有し続け成果を上げている投資家」の違いは何なんだろう?と考えるようになりました。
その悩みを解決するヒントになったのが、ベンジャミン・グレアムの投資哲学でした。
ベンジャミン・グレアムの「価格変動に翻弄されるのではなく、それを利用することが大事」という言葉のおかげで、短期的な価格変動に神経質になってもしょうがない。その会社の業績が順調なら信頼して長期保有しよう。という考え方に変えることが出来たのです。
参考記事:価格変動に翻弄されない投資家になる為の考え方は、以下の記事で詳しく紹介しています。www.sumire100m.com
大まかな方向性を意識することが大切
私は、「株式投資の価格変動」を天候・季節のようなイメージでとらえています。
毎日の天気は、晴れたり、雨が降ったり、時には台風が来たりと様々。
だから、今週の天気を毎日正確に予測する事はとても難しい。けど、「これから夏に向かって、徐々に暖かくなってくるんだろうな。」という大まかな方向性ならイメージできる!
すると株価も同じで「株価が上がる日もあれば、下がる日もある。そのため、毎日の株価を正確に予測する事は出来ない。けど会社が成長していってるのは事実だから、方向性さえ間違えなければ緩やかに株価は上昇していくだろうな。」という考え方が出来るようになり、日々の株価の値動きが気にならなくなりました。
考え方が変わった事で、精神的にも楽になったのです。
含み損が膨らんで辛い
他にも過去、自分の資産が含み損ばかりになって精神的なストレスを感じていました。マイナスばかりの資産を見ていると「損しているな」「上手くいかないな」とついついネガティブな思考になってしまっていたのです。これでは、精神衛生上良くありません。
そこで考えた方法が「資産を常に含み益の状態にすれば精神的に楽かも?」というものでした。
含み益が出ている銘柄は大切に育てる
以前の私は、株価が20%~30%上昇した段階でこまめな利益確定を行っていました。その理由は、せっかく出た含み益を失う事が恐かったからです。
しかし、当然ながら一旦利益確定してしまうと、その段階で含み益を失ってしまいます。売ったお金で買った別の株が上手く行かないと、さらに含み損の銘柄が増えてしまいます。
結果、含み損を抱えた銘柄ばかりが保有株として残ってしまうのです。
上記のように評価益がマイナスの状態になると、精神的にストレスを感じてしまいます。そこで、こまめな利益確定をするのをやめ、株価が伸びきってこれ以上の上昇は難しいと思えるくらいまで保有する事にしました。
そうする事で、保有株が一時的に下落しても評価益が減るだけで、評価損になる事が減り精神的に楽になりました。
含み損が出てる銘柄は売却か買い直し
続いて、含み損が出ている銘柄の対処法です。
基本的に、明らかに割安だと思えた時にしか株を購入しないようにしているのですが、それでもタイミングが悪いと、含み損が膨らんでしまう事があります。
私の場合、極力マイナスの銘柄を保有する事は避けたいと考えているので、思い切って損切りしてしまう事が多いです。損切した後に、やっぱり保有したいと思ったら、そこで安値になった株を買い直すようにしています。
含み損を抱えた状態で、さらに買い増しをするナンピン買いは、失敗するとより大きな含み損になってしまうリスクがあり精神的に辛いので、「一旦売却⇒冷静に考え、また買いたければ買い直し」という手順を取るようにしています。
「損は切って、利益は放っておく」という方法を取る事で、自然と含み益の銘柄が増え、精神的に楽になれました。
突発的な株価暴落が辛い
株式投資を行っていると年に何度か突発的に日経平均が大暴落する日があります。
今まで、コツコツ築き上げてきた資産が一気に無くなってしまうのは、非常に辛いものがあります。しかし、この暴落を何度も経験しているうちに自分の中でのルールが出来上がりました。
暴落時の自分ルール
- 保有株の業績に影響のない暴落:「何もしない」もしくは「安くなった株を買い増す」
- 保有株の業績に直接影響を与える暴落:どの程度業績に悪影響を与えるのかを見極め、場合によっては潔く売却
「業績と株価は長期的に連動する」という事実の元、自分で決めた上記の暴落時のルールに乗っ取って機械的に売買するようにした事で「どうしていいかわからない」という不安は無くなりました。
以前なら落ち込んでいた暴落ですが、今は安く買い増せる絶好のチャンスだと思えるようにまでなりました!
参考記事:以下の記事で、暴落時に投資家が取る行動やその対処法についてまとめています。
その他のストレス
売った株が、急騰していて辛い
手放した保有株が、急騰する事も辛いです。もう少し保有し続けられていたら〇〇円の利益が…なんて皮算用をしてしまう事もあると思います。
まず大前提として、「一番安い所買う・一番高い所で売るというのは不可能」だと割り切る事が大切です。そのため、売った後に上がるのはある意味当然なのです。
対処法としては、以下の方法を取る事をおすすめします。
- 一気に売るのでは無く、少しづつ売却するようにする
- なぜ急騰したのか考え、次に生かす
がっかりするだけでなく、「上昇する株を選んで保有出来たことは素晴らしい」と自分を褒めることも大切です!
関連記事: 中長期投資家向けの利益確定の方法について、以下の記事にまとめてしています。
他の人より運用成績が悪くて辛い
Twitterやブログなどを見ていると、他の人の運用成績を知る機会があります。
自分が上手くいっていない時に、運用成績が良い人を見ると比較してし落ち込んでしまう事もあると思います。そこで私は、株式投資で年利○○%という目標をたてないようにしています。
その理由は、自信のある銘柄でもいつ評価されるかやどの程度弾みがつくかなど市場が決める部分が大きく、自分でどうこう出来るものではないと考えているからです。
機関投資家のように月単位での成果を求められず、自由な投資できるのは、個人投資家の大きなメリットです!
関連記事: 他人の運用成績と比較しないほうが良い理由について記事にしています。投資で成功するために、自分のメンタルに悪影響が出る要因は極力減らした方が良いと考えています。
最後に
ストレスを感じながら株式投資を行っていると、運用に悪影響がでます。
さらに、自分の体にも良くないですし、イライラした状態でいると家族や周りの人にも迷惑をかけてしまいます。
そのため、ストレスを軽減できるような負担の少ない投資法を考え、自分の心を安定させるという事は、運用を成功させることだけでなく、自分の健康や周囲との人間関係にとっても大切なのではないでしょうか。
- 株式投資で成功する投資家と、普通の人の違い
- 株で大損する人の行動や心理
- 株式市場から退場しないために大切なこと
- 株の運用成績を他人と比較しない方が良い理由
- 株式投資のストレスを軽減する方法⇐現在のページ