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株で「大損」する人の行動や心理とは?

 

】株で致命的な「損失」を出す人の行動や心理とは?

株式投資では、多かれ少なかれ皆失敗を経験しています。失敗から学べる事も多いので、資産規模の小さいうちに失敗を経験しておくのは良い事だと思っています。

しかし、再起不能となるような致命的な失敗は避けて欲しいです。そこで、株式投資で大きく失敗してしまう人の行動や心理を紹介しますので、参考にしてみて下さい。

株式投資の失敗

初心者の頃によくある「少し上がった所ですぐ売ってしまった」「株価の暴落で恐くなって投げ売りしてしまった」などの失敗は、多くの投資家が経験しているのではないでしょうか?

このような初心者の頃の失敗は、利益は出にくいですが、すぐに売却している分致命的な損失になることも少ないです。失敗から学べる事も多いので、資産規模が小さい内に色々経験しておくと後々役立ちます。

逆に、株式投資に慣れてきた頃こそ、大きな失敗で致命的な損失を出しやすいので注意が必要です。

株式投資で失敗する人の例

  • すぐに儲けたくて、信用取引や値幅の大きい投資をする人
  • 絶好調になると、自信過剰で気が大きくなりやすい人
  • 損失を一気に取り返そうとヤケになる人
  • 急騰している仕手株に手を出す人
  • 一攫千金を狙っている人

 

株式投資のワナ

株式投資で会社員の給料では考えられないほどの大金を一瞬で得た経験をすると、「短時間でこんなに稼げてしまった!」という成功体験が、脳裏に焼き付いて忘れられなくなります。

すると「大きく儲かったら仕事をせずに遊んで暮らしたい」「良い車や良い家に住みたい」という欲が出てきます。

女性のアイコン

株式投資は、楽して儲けたいという心理を大きく揺さぶってくる!

また、自分には投資の才能があるのではないかという自信が生まれ「もっと大きな金額を賭ければ、もっと大きく儲けられるのではないか?」などという欲に、歯止めが利かなくなっていくのです。

 

大儲けしたい心理が失敗に繋がる

大きく儲けたい心理が高まると、信用取引でレバレッジをかけたり、値幅の大きい投資にチャレンジしたい衝動に駆られます。

仮に上手くいけば、大きく儲けられるのですが、成功した事でより一層大きな金額を投資したくなるのです。

すると、投資する資金量が大きくなり過ぎたり、値動きの荒い株に投資するなど、知らず知らずのうちに、リスクを取りすぎている状態になりうるのです。

これを繰り返した結果、最終的に致命的な損失を出し再起不能となって退場となるパターンは、実際の株式市場でもよくある失敗例です。

大きく儲けたい心理が失敗に繋がる

 

損失を一気に取り返そうとする

株で損失が出た場合、一気に取り返そうと考えるのはおすすめできません。

株で大きく膨らんだ損失を回復するには、株しかない。しかも、少額の勝ちでは何も変わらないから大きく買って大きく儲けないと意味がない。

などという方向に意識が向いてしまうと、さらに損失を重ね本当に取り返しのつかない状況になる可能性もあるので焦りは禁物です。

大きく失敗した時は、精神的な負荷も大きく判断ミスが起きやすい状態なので、潔く失敗を認め、買う量を減らすなどして無理せず少しずつ自分のペースを取り戻していけば良いと考えています。

関連記事:スランプだと感じた時は、資金量を調整して負担を減らすのがおすすめです。

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大切なのは、致命的な損失を出さないこと 

致命的な損失を取り返すのは大変

株式投資では、致命的な損失を出さない事はとても重要です。資産半減などの致命的な損失を出してしまうと、回復にかなりの時間を要してしまうからです。

仮に、資産が50%減ってしまったら、回復には2倍の上昇が必要。

  • 100万円×0.5=50万円 50万円×2=100万円

同様に、資産が70%も減ってしまったら、回復にはなんと3.5倍もの上昇が必要。

  • 100万円×0.3=30万円 30万円×3.5=105万円

女性のアイコン

資産を大きく減らしてしまうと、取り返すのが本当に大変です。

そして、パフォーマンスが良すぎる人も、ある意味注意が必要です。もちろん、銘柄の選別が上手いという理由もあると思います。

しかし、高パフォーマンスの為に実は相応のリスクを負っている場合もあるので、「リスクを取りすぎてないか」を自問し、客観的に自分を見つめ直す事も大切です。 

 

株式市場に居続ける事が大切

まず生き残れ。儲けるのはその後だ」というジョージソロスの名言がありますが、まさにその通りだと思います。

私自身も、常日頃から利益はそこそこであっても致命的な損失を出さずに、株式市場に長く居続ける事を重要視しています。 

派手な事をしなくても、株式投資を続けてさえいれば、いずれ資産を増やせるチャンス(上昇相場)がやって来ると考えているからです。

 

安全運転でも目的地にたどり着ける 

投資を自動車の運転に例えると分かりやすいかもしれません。

例えば、法定速度以上のスピードを出したり、車線変更を繰り返していれば、安全運転してる人よりもはるかに早く目的地に到達出来ますよね。

しかしながら、その分事故を起こす確率や、スピード違反で免停になる可能性も飛躍的にあがっています。途中まで最速で進んでいたのに、一度の事故で全てを失う事もあるのです

その一方で、速度を守り、焦らず道中を楽しみながら安全運転で進んだとしても、時間はかかりますが、リスク少なく目的地にたどり着くことができます

安全運転でも目的地にたどり着ける

投資も同じで、資産に信用取引でレバレッジをかけたり、頻繁に勢いのある株へ乗り換えたりしていれば、短期で大きな利益を出すことも可能です。

しかし、その分致命的な損失を出し再起不能となるリスクも高まってしまうのです。

その一方で、無理をせずに、時間をかけてゆっくり資産形成していけば、いずれ大きな資産を築くことが出来るのではないでしょうか。

 

おすすめ書籍

「株で調子に乗って失敗しました。」は、もっと大きく儲けたいという気持ちから、「信用取引」で無茶な投資をした著者の失敗を漫画にしています。

株で1度大きく利益が出た事から、株にのめり込んでしまい、ことごとく失敗してしまうというのは、本記事でも取り上げている「株で資産を失う典型的なパターン」ですので、株初心者の人は失敗の教訓として一読の価値ありです。